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死ぬよりほかに (徳間文庫)

死ぬよりほかに (徳間文庫)

死ぬよりほかに (徳間文庫)

作家
福澤徹三
出版社
徳間書店
発売日
2010-08-06
ISBN
9784198932138
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死ぬよりほかに (徳間文庫) / 感想・レビュー

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H!deking

死ぬよりほかに選択肢が無くなった、精神的に追い詰められた人たちの短編集。それぞれの話の主人公が、いろんな事情があって自死を決意するんだけど、最後はほんの少しだけ前向きになれるお話。福澤さん、侠飯しか読んでなくて、こういうのは初めてだったけど、底辺の人間書かせたら上手いね~。心情の描写がリアルで、自分まで死にたくなりそうになるw全部面白かったけど、最後の鳩の話とかよかったわ~。今度長編読んでみよ! 83

2017/06/30

さっとる◎

生きる積極的な理由はないけど自ら死ぬ積極的な理由もない。動いているものは動こうとし続け、止まっているものは止まろうとし続け、生きているものは生きようとし続ける。友人の前で自分の手首を赤く染めたあの子にも、憤慨した友人にも、それを聞いた私にも、生きる意味は同じくらいに小さくて死んでいい理由は大きかった。それでもちゃんと生きてる。そんな人はたくさんいる、むしろそういう人しかいないんじゃ。この本を読むとそんな気すらしてくる。死ぬよりほかに、なぁどうしろってんだ。それでも生きてるしぶとさに暗澹時々笑い時々眩しさ。

2021/05/30

BUBI

福澤徹三っていう作家さん自体、もしかすると初めてですがとても読みやすくて、全ての短編が全部面白い傑作短編集。特に最初の「夕立ち」がよかった。どうしようもない場末のスナックの、飲み過ぎで身体がボロボロのマスターが最期(?)にした善行…これだけであなた、天国行けるよ。どの話も、皆、もうタイトルどおり「死ぬよりほかに」どうしようもないような話ですが、何故か最後は少し救われて終わります。こういうのいいよね。願望かしら。

2024/09/14

でこ

「もう死ぬしかない」と、それぞれの覚悟を持っている7人の、切実だったり馬鹿げていたりする短編集。基本的に皆倦んでいるので、気分のいい話たちではないけれど、読後感はけして悪くない。『傍聞き』に近い雰囲気。

2013/04/06

T

実は2年くらい前から「死ぬよりほかに」と個人的に考えていて、1年ほど前、この言葉をググッたら、この本をみつけた。期待せずに読んだら予想外に気に入ってしまったので、なんとかこの人の本を全部読むまでは生きていたい。自分が気に入った作家はもう大部分死んでしまっているので、がんばって長生きしてもらいたいものです。

2016/02/23

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