KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ぼくとひかりと園庭で (徳間文庫)

ぼくとひかりと園庭で (徳間文庫)

ぼくとひかりと園庭で (徳間文庫)

作家
石田衣良
長野順子
出版社
徳間書店
発売日
2010-10-01
ISBN
9784198932343
amazonで購入する

ぼくとひかりと園庭で (徳間文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

りゅう☆

「人を好きになる恋の不思議と避けられない世界の残酷さを作品にしたかった」という石田さん。主人公は幼稚園のあさひとひかりとみずき。あさひが初めてひかりを見て「誰かが自分の胸の中に手を入れたのかと思いました」という表現を始め、初めて経験する思いや何気ない日常にもきれいで無垢な気持ちが溢れてる。そして園丁から与えられた恋への試練。いきなり現実に戻されたかのような出来事にちょっと驚き。そして18歳の2人が記憶を失くしつつ6歳に戻る時のお願いにはもう純粋すぎて心が洗われた。恋人同士になるってすばらしいことですね。

2015/01/19

優希

絵本のような童話でした。内容は子供というより大人向けと言えるでしょう。恋とは、友情とは。色々考えさせられそうです。

2023/06/10

sk4

親友に想い人を奪われた腹いせに幼稚園に闖入して三人刺し殺して自殺するなんて、幼稚園児が考えても悪い事だし、当のみずきにだって極悪な事だとわかっている。 でもこれは、誰の心にもある矛盾のない世界像が揺らぐ時に初めて出現する世界の姿であり、私たちが生きていくのにどうにもならない崖なのかもしれない。その証拠に、心の崩壊に突き進むみずきは限りなく透明に見えた。でも、だからモラルに欠ける行動は許されるという事ではない。その場合にモラルが無いと言う事自体がモラルだと思うから。 うーん。難しいよね。現代版赤ずきんかな。

2013/04/26

ユカ

好きで恋人どうしになったのに、つまづいたり迷ったりしている人は、少し元気になる……かもしれない? 社会問題とまじえた大人のための絵本です。夢の世界の浮遊感と、現実の世界の醒めた感覚が共存している、不思議な本でした。絵がとてもきれい。

2015/08/06

mika

あっさりしすぎていて物足りない感はあるが独特の世界観。「あまりいけてないカップルだって、余人には想像もできない危機を数々乗り越えて、今も一緒にいるのだ。カップルでいるというだけで、ほんとうは結構すごいことなんだ」という作者のメッセージにも頷ける。恋をするって改めてすごいことなんだと感じる作品…。

2015/10/20

感想・レビューをもっと見る