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泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)

泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)

泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫)

作家
永嶋恵美
出版社
徳間書店
発売日
2010-11-05
ISBN
9784198932596
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泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。 (徳間文庫) / 感想・レビュー

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nyanco

ヒナコ達の泥棒猫稼業・CATをありえない突飛なものに感じさせないのは、依頼人の女性達の心理描写の巧さだろう。こんな男とは別れたい…と思っていたのに、ヒナコに気持ちを惑わされる彼を見て動揺したり、ヒナコに騙されているのでは…彼は本当はいい人だったのでは…と、企みをぶちまけてしまう女がいたり…。女性の心理を非常に上手く描いています。ヒナコの泥棒猫稼業はコスト的には割りに合わない…、それでも同じような思いをした過去があるからこそ、救ってあげたい…というCATの女達も非常に良い。続→

2011/01/09

ちはや@灯れ松明の火

女の敵は女。相手によって変える声のトーン、媚を含んだ笑み、狙い澄ました可愛い仕草で他人の男を誑かす、友の顔をした敵、女はそんな同性を泥棒猫と呼び忌み嫌う。けれど、それが巧妙に創り上げられたビジネス上の顔だとしたら?誰より大切な恋人も時には女の敵となる。DV、ストーカー、二股、嘘吐き、束縛。別れたい、けれど棄て切れない。恐怖や嫌悪の奥に残る拭い去れない未練を、しなやかな猫の爪が断ち切っていく。思い出の欠片だけ残して奪い去っていく。新たにやり直せるように、もう一度笑えるように。女には、敵の顔をした友もいる。

2011/11/25

*すずらん*

正直 この手の作風はあまり好みではなかった。一つの設定の上で一話ずつ事件が解決するような…ところがこの作品は主体が依頼人であり、主人公と言えるべきヒナコは、オプションの様にしか登場しない。その為か一話読み終えても新鮮さが薄れることはなく、ヒナコの可憐な欺き方にドキドキと胸躍らす。と同時に依頼人のその後が気になって仕方がなかった。私はこの様な一話完結の事件簿で、解決後の登場人物のその後に想いを馳せることはあまりなかった。サクサクと次を読み進めていたから。。。でもこの作品は違った。どのお話も生きていたから。

2013/01/31

hirune

どんな男性も確実にたらし込めるとは、すごいスキルです。やり方は生々しいけれど、頭脳明晰、容姿端麗、しかも腕っ節も相当強いらしい。ヒナコさんはその人に一番良いように解決してくれる、まるでスーパーウーマンでした。これで十数万円とはボランティアみたいなものですよねぇ。。

2014/08/29

紫 綺

タイトルに触発され、この作者初読み。どろどろした恋愛物と思っていたのだが、スリル有り、サスペンス有りのハラハラドキドキの展開で実に面白かった。短編連作形式で読みやすく、編を重ねる毎に魅き込まれていく。現代版仕事人といった感じで、連続TVドラマのシリーズ物にしやすそうな快作。

2011/03/21

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