『七都市物語』シェアードワールズ (徳間文庫)
『七都市物語』シェアードワールズ (徳間文庫) / 感想・レビュー
スプリント
原案である七都市物語は定期的に読み返したくなる名作ですがその世界観を用いて様々な作家が書いた短編集。 オリジナルの続編を読みたいが望み薄ですかね。
2024/02/11
Tetchy
一応復習してから本書を手に取った。それが本書の読書にとって功罪となったのは哀しい限り。功とは即ち世界観を確認でき、原典で中心となった人物達への記憶が新たになったこと。罪は改めて原典の素晴らしさを思い知り、それが本書にとって思いもよらぬハードルの高い評価基準となったことだ。しかし田中氏が畏れ多いのか、4人が4人とも自身でキャラクターを創案して物語を紡いでいるのはいかがなものか。せっかく機会だから原典では適わなかったアスヴァール対ギルフォードの真剣勝負やリュウ・ウェイの活躍などを描く気概が欲しかった。
2011/06/14
緋莢
かつて海運の要衝だったジブラルタル海峡。だが、「大転倒(ビッグ・フォールダウン)」によりジブラルタル海峡は地峡になってしまい、海運そのものが衰退してしまった。だが、海運が再び盛んになり始めた頃、ニュー・キャメロット市とタデメッカ市は共同で「ジブラルタル運河」建設を合意、「合弁企業・ジブラルタル運河開発機構」が設置された。だが、完成間近になった頃、タデメッカが運河を占領する事を発表し・・・(小川一水「ジブラルタル攻防戦」) 田中芳樹『七都市物語』の世界設定を使用した4人の作家による小説を収録。
2017/12/01
槙
七都市物語を舞台にそれぞれの作者が紡いだ魅力たっぷりの短編集。 スヤディ・モチヅキに彼を神様扱いも化け物扱いもしない、エビ蒸し餃子扱いしてくれる恋人が見つかるといいんだけど。
2020/09/14
ジュンジュン
面白い世界観なので続編が読みたかった「七都市物語」。いかんせん著者が遅筆すぎるので諦めていたが、こんな形(他の作家による競作、しかも他社から)で出ようとは驚き。まずまず楽しめたが、これ以上拡がってないようなので人気がでなかったのだろうか?
2019/04/24
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