大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり クロスケ、吸血鬼になる (徳間文庫)
大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり クロスケ、吸血鬼になる (徳間文庫) / 感想・レビュー
アルピニア
シリーズ第二巻。江戸の町に吸血鬼が出没して大騒ぎになり、お上から「江戸の妖怪を追い出せ」という命令が下る。腰抜け仁科さんは河童の九助と見廻りをするのだが・・。京の妖かし斬り「唐人ミクニ」が登場。仁科さんが妖怪改方になった経緯も明らかになる。妖怪よりも怖いのは、心が捻じれてしまった人間だなぁ。ちょっと切ない最後でした。幕府転覆を企む善鬼の意味深な言葉も気になります。急ぎ三巻へ。
2018/12/19
はらぺこ
1作目に比べて更にクロスケが目立ってない。次巻はもう少しだけでも登場回数が多いと良いのになぁ。 刀弥に謎がプラスされました。この設定は今後どう絡んでくるんでしょうねぇ。結構楽しみです。 仁科の事を無能な脇役程度に思ってましたが今作で好きになりました。今後もこのコンビが続きますように。
2012/06/13
ちはや@灯れ松明の火
百鬼夜行のお江戸の夜に蠢く闇は生き血を啜る黒い影。にゃんと鳴く極悪非道の吸血猫などと見当違いの汚名を晴らすべく、誇り高き雷獣の子クロスケが立ち上がる…筈なのだ。ぶるって尻尾をくるりんと丸めているように見えるのは目の錯覚に決まっている。金髪碧眼の怪しげな妖かし斬り師、非力な筆頭与力と稲亭料理番河童の超絶ヘタレ最弱コンビも馳せ参じ、妖怪改方いざ出陣。片や追われる立場の吸血鬼が直面した命と恋の二者択一、吸うべきか救うべきか。お江戸の町の底に澱む妖かしよりも黒い悪意へと、閃く正義の雷が撃ち落とされる…筈である。
2012/05/24
はる
今回のはちょっと悲しいお話。吸血鬼は人の血を吸わないと生きていけないのは仕方がないけど、吸わずに死ぬ道を選んだ吸血鬼のこよりへの愛が感じられました。あの世で幸せになって欲しいです。
2017/02/15
nyanco
今回は稲亭のあやかし達の登場は少なめ。こよりの思いも、こよりを愛しく思うからこよりの生き血を吸えず衰えていく吸血鬼も…そして、その二人の最期も悲しく美しかった。金髪碧眼のミクニのキャラも面白い。腰抜け仁科様の話は、サイドストーリーとして描かれているが私はコレが一番好き。これだけでがは勿体無い。高橋さんは、サービス精神が旺盛なのか、あれもこれもと盛り沢山で出しすぎるのが難点なように感じる。多作の作家さんですが、シリーズをじっくりと育て上げる気持ちを持って欲しいな…と感じます。
2012/01/01
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