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さよならのためだけに【徳間文庫】 (徳間文庫 あ 55-1)

さよならのためだけに【徳間文庫】 (徳間文庫 あ 55-1)

さよならのためだけに【徳間文庫】 (徳間文庫 あ 55-1)

作家
我孫子武丸
出版社
徳間書店
発売日
2012-05-02
ISBN
9784198935412
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さよならのためだけに【徳間文庫】 (徳間文庫 あ 55-1) / 感想・レビュー

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セウテス

ミステリとして推理要素はほぼ無く、SF恋愛ファンタジーだと思う。結婚がコンピューターで管理され、遺伝子などから相性判定される近未来が舞台。主人公の2人は特A判定され結婚をしたのだが、ハネムーンから帰るなり離婚を決意する。しかし未だかつて、特A判定のカップルが離婚した例は無く、相性判定を行うPM社にとっては信用問題。2人には次々と離婚を阻止すべく、妨害工作が繰り広げられる。結末としては予想の範囲内であるが、展開の仕方や読後感も悪くなく面白い作品。個人的には、人形シリーズ他作者らしい、本格ミステリを期待する。

2020/06/17

さっこ

少子晩婚化に悩んだ先進諸国が結婚仲介業を国策として打ち出し、それを一手に担うPM社。特Aでマッチングした二人は新婚旅行から帰ってきた日に離婚を決意する。「禁離婚」となった社会で、なんとか離婚にこぎつけようと友達や親を巻き込んでのドタバタ劇。描写が説明臭い感じもあり、展開は大雑把な感じを受けました。それでもなんだかんだで収まるところに収まって読後感は悪くないです。

2021/02/18

オーウェン

水元とルナは結婚を決めてハネムーンから帰ってきた。 ところが二人の相性が悪いことで、ルナから離婚を切り出した。 しかし二人は結婚仲介業者で特Aとはじき出された人選なので、会社が離婚を許すまいと妨害を。 こうして二人の離婚に向けた奮闘が始まる。 ラブストーリーだけど、別れに向けてという珍しいタイプ。 制約という縛りから、お互いの恋の鞘当てになりそうな二人まで登場する。 経過は面白いけど、結末が予想できるのが少々苦しい。 我孫子さんなのにミステリ要素がないのは新鮮だったけど。

2022/12/10

NADIA

全世界的に登録者を持つ結婚相性マッチングシステム企業PM社。しかし、最高相性「特A」判定により結ばれた二人は新婚旅行で違和感を感じ離婚を決意する。国策として軌道に乗っているPM社に反抗することでさまざまな圧力が・・・。ストーリーの流れは簡単に予想ができるが、PM社の在り方がとても興味深い。確かに国家レベルの視野で見ればこの考えは間違いとは言えないかもしれないが、やはり抵抗感を覚える。それにしても、「人口爆発」の方が問題視されていた数十年前には「少子化」がテーマになるなんて思いもしなかっただろうなあ(^^;

2020/11/01

さおり

再読祭、開催中。以前読んだ時、サイゾー(未来も)が出てくる度にちっちゃくて頭でっかちの水色の生物が頭にチラチラ浮かび、なんだろうと思っていて、最近ドラえもん映画「ブリキの迷宮」を観てあー!こいつやー!!と思ったので、確認のため。やつをどこで見かけたのかはわかったもののサイゾーも未来もイケメン設定なので、なぜあの水色のやつが頭に浮かぶのかは依然謎のままです。ところでこれ、前に読んだ時より断然おもしろかった。売っ払う候補だったんだけどおもしろかったんは、残念なような嬉しいような。

2018/07/23

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