アイドル新党 (徳間書店)
アイドル新党 (徳間書店) / 感想・レビュー
ふじさん
落目のアイドルの春乃マキを再浮上させようと事務所社長は、政界への転身を目論む。マネージャーの山崎の説得で故郷の市議選に出馬することになる。ヤンキー時代からの仲間たちの支え等のおかけで当選するが、大きな難題に直面し、当選直後に辞職。それで終わることはなく事務所社長や選対責任者の経験がらある照さんの勧めで、今度は国政選挙に新党を結成して出馬することになる。そして、見事当選を果たす。政治経験ゼロのマネジャーの山崎と選挙のプロの照さんの人生を懸けた戦いに応える形で成長する春乃の姿は清々しい逞しく、心打たれる。
2022/06/09
takaC
やっぱり終盤があっさりし過ぎててイマイチだと思っちゃうな。
2015/02/27
masa
18歳に引き下げられた選挙権が話題となる中、今回の原ワールドの舞台はズバリ【選挙】!奇抜な設定は相変わらず健在で、24歳の元ヤンキー落ち目アイドルが地元春日部の市議会選挙に「かつての絆」を武器に当選した後、ひょんなことから新党を立ち上げるべく国政に打って出るという一見、無茶苦茶な展開。実際、選挙の度にタレント議員がマスコミネタになるけれど、一旦候補となったからには我々に知る由もない政治の世界に巻き込まれていく様がコミカルかつシニカルに描かれていて面白く読めた。16015
2016/01/31
いずむ
スッとした。シュールで笑えるのに、言いたいコトを代弁してくれる。ヤンキーでアイドルでセイジカで。それって誰より仲間想いで、絆を守るために戦って、苦境でも笑顔で乗り切って、よりよい明日のために、自分がまず先頭に立って、世界に向かって啖呵を切ってくれる人。現実はそんなに甘くないかもしれないけれど、難しい言葉で言われても分からないボクらのために。ボクらの目線で、ボクらの言葉で国会で叫んでくれる人。そんな人が「あたしガンバるから!」って公園で演説してたら、きっと少しだけ、「ガンバって!」って、応援したくなるよね。
2012/09/29
しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?
主人公は弱小芸能事務所のマネージャー、担当してるのは25歳になる売れないグラビアアイドル。芸能活動が行き詰る中、社長は思い付きで選挙出馬を提案。何とか選挙の有力者とアポを取り春日部市議選に出る事になったアイドル。彼女は地元愛を重視し、しかも元暴走族というヤンキーだった。彼女の特徴を掴んだ上で策を練る事になったが…。 痛快な政治小説。結構長い文章だが、小気味良い文体でスイスイ読める。終盤は国政にまで話が広がり粗さも見えてくるが、アイドルの彼女の真っ直ぐな発言に共感する人は多いに違いない。意外に性描写多め。
2016/06/21
感想・レビューをもっと見る