再会スロートレイン (徳間文庫)
再会スロートレイン (徳間文庫) / 感想・レビュー
ちょこまーぶる
青春18切符をまた利用しょうと思わせてくれた一冊でした。青春18切符を使って計画性の無い同窓会って個人的には憧れる企画ですね。自分の人生を一生の中で何度か振り返る時間って必要なんじゃないかと思いましたね。でも、その振り返りを一人でするのではなく、その時代を共有した仲間とすることに価値があるのかもと・・・。煩わしいと思ったらそれまでだけど、ある程度の時間がたったら成長している者は、当時とは違った意見や違った角度から見れるかもしれないですからね。その時間を作るのには青春18切符が最適かもしれないですね。
2018/04/20
いずむ
誰との、何との、再会だったんだろう。青春18切符の旅。まさに、駅を1つずつ進むように、過去へ未来へ。彼へ彼女へ。スポットライトが転々と移っていく。華やかな青春じゃなかった。必ずしも楽しいだけの”再会”じゃなかった。それでも、ゆっくりと時間をかけて、お互いの記憶の場所を辿る旅は、それぞれに価値があった。脱ぎ捨て、乗り越えて来たつもりなのに、糸が複雑に絡まって、ここまで引き摺ってきた青春。この再会は、また同時に、そんな荷物との訣別でもあったと思う。ボクが同窓会の場で振り返る過去には、どんな価値があるのだろう。
2012/11/22
lily
「同窓会は、バラバラになった顔ぶれがまた会うことができれば、目的の半分以上は達成できたようなもんだと思う。どんな旅もいつか終わるけど、一緒に旅した同士がまた会うっていうことは、それだけでいいことなんじゃないかな」青春18きっぷを使う一風変わった同窓会に集まった男女6人が、それぞれの傷を抱えながら前に進んでいく。順風満帆なように見えても、誰もが数えきれない葛藤の中で人生を歩んでいるんだよな。でもほんと、6人に混ざりたいと思うぐらい良い企画。最近キャリアブレイクって言葉をよく聞くけど、こういう時間が欲しい…
2024/09/27
merry
青春18きっぷで旅をしませんか?そんな同窓会のお知らせがきたらどうするだろうか。32歳という年齢。それぞれに人生が枝分かれしている。学生時代の思い出を語り合うわけでもなく、仲が良かったわけでもないから、お互いに踏み込み過ぎず、そこそこ楽しんでいる感じが大人の旅だと思った。勇気をもって一歩を踏み出す為にも、旅は良いかもしれない。
2013/08/28
カニック
青春18きっぷを使った同窓会というちょっと変わった設定。卒業してからの色々な苦しみを乗り越えての再会。微妙な関係と微妙な距離感で進んで行く物語に入り込んでしまいました。いつの日かリタイアした時に青春18きっぷを使って旅をしてみたいと思わせてくれた作品でした。
2019/03/10
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