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食物のある風景 (徳間文庫)

食物のある風景 (徳間文庫)

食物のある風景 (徳間文庫)

作家
池波志乃
出版社
徳間書店
発売日
2013-05-02
ISBN
9784198936853
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食物のある風景 (徳間文庫) / 感想・レビュー

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ホークス

辞書の「あだっぽい」の項で挿絵になりそうな人。落語家の娘として谷中で育った様々なエピソードが楽しい。出てくる食べ物は江戸風から海外までバラエティ豊か。白飯に薄焼き卵を一枚のせてウスターソースをかけたのが素朴で、特に美味しそうだった。中尾彬との新婚時代、お重にご馳走を詰めて毎日持たせた。ある日裏方さんに注意され、夫に負担をかけていたと気付くのだが、当時の著者の恥ずかしい気持ちがよく伝わる話だった。沖縄に住んでからの体験談、食材へのこだわりも盛り沢山である。

2017/07/05

きりぱい

池波志乃・中尾彬夫婦に特に興味はないけれど、祖父の志ん生ゆずりなのか(知らなかった!)すっきりした語り口のエッセイはなかなかよかった。子供の頃の家庭や下町での様子、越乃寒梅が結んだ夫婦の縁、沖縄に第二の家を構えてと、沖縄という風土が合うのかかなりお好きなようで、沖縄ならではの店や食材を語った章もある。面白いのはそこ以外の食に絡んだ回想の部分だけれど。「最近目につく「○○さんがつくったトマト」とかいうもの、そりゃあ誰かが作ったんでしょうよ。じゃあナニかい?他のものは責任持てないってのかい?」確かに。

2013/09/30

きき

単なる食べ物エッセイではなく、食べ物を通して見た池波さんの故郷、エピソードがとっても魅力的。どの食べ物にも家族や旦那さん、様々な人達との想い出が詰まっていた。下町育ちの池波さん。私の思い描いていた「下町」の印象とは少し違った雰囲気もあったけれど、人と人との繋がりが強く、だからこそ味わえる食べ物があるんだと思った。お弁当のエピソードが個人的には衝撃的なところがあった。(達磨ストーブに籠をかけて温めておく)それからぜんざいの話。様々なお店のぜんざいに纏わるエピソード。こんなに奥が深く情熱があるものだったとは!

2016/08/17

UBA

最初の1頁目13行を本屋で立ち読みして“これは買い”と思った一冊。いざ買って読み始めたら・・・期待を裏切らない面白さについついラストまでイッキ読み。女優さんであり噺家の娘さんでもある著者の軽妙でテンポのいい語り口はなんとも心地良く、料理や食文化への造詣の深さにも驚かされます。からりと“粋”な本編に対し、あとがきでホロリとさせられました。もっと読んでみたい、池波志乃。

2013/06/04

ss

文書が軽快で読みやすく、ファンになってしまいました(^_^)! 母の実家が沖縄なので、しょっちゅう帰っていた私。ゆかりのあるもの、地名、お店も多くて親しみを感じました。

2013/09/07

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