三つの名を持つ犬 (徳間文庫)
三つの名を持つ犬 (徳間文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
犬をめぐるミステリーだと思います。最初の犬の名前を引き継いだ犬が3つの名前を持つということで話が結構読ませる感じになっています。様々な事情で人をあやめてしまうのですが最後は希望につながるような終わり方で、女性作家らしい感じで好感が持てます。
2016/06/06
machi☺︎︎゛
売れないモデルの草間都は愛犬のエルとの暮らしをブログに上げる事で満足感と生活の糧を得ていた。だがある夜、都のせいでエルは亡くなってしまう。悲しみと失望の中の都はエルそっくりの犬を見つけて誘拐してしまう。そこから始まる悪夢のような出来事。人間の都合で振り回されるエル、ササミ、ナナと一匹なのに三つの名を与えられたミックス犬。スピード感のある展開に先が気になり一気読みだった。
2021/06/22
小梅
三つの名…犬の描写が良かったです。踏み外したレールから戻れたかな?
2016/05/08
じいじ
綿密に練られた筋書き、「犬」を主役にした近藤さんのミステリー物語はよかった。犬の鑑識眼は鋭く、認めた人間には警戒心を解いて懐くこと、人には身の丈に合った幸せが来ることがよく分かりました。「犬に癒されたいなぁ」と軽くタカを括って読み初めましたが、想像しているより遥かに手応えがあり、手に汗を握る場面もしばしばでした。せつなくも感動に胸打つ、面白い犬物語でした。
2021/01/13
相田うえお
★★★☆☆20127【三つの名を持つ犬 (近藤史恵さん)k】人間、奈落の底に落ちてしまうことなんて、ちょっとした不運,タイミングの悪さから始まっていくのかもしれませんね。本作品、他の作家さん作品『スマホを落としただけなのに』に引っ掛けでみると『ワンコに留守番させただけなのに』ってーなるかな?または『ワンコの首輪を変えただけなのに』とか。このワンコ、名前を三つも付けられちゃって、ワンコだって返事に困っちゃうよね『犬: あらら??あたいはナナ?エル?ササミ?』ってね。先の気になるスト〜リ〜面白かったです!
2020/12/30
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