偽りのウイナーズサークル (徳間文庫 ほ 10-1)
偽りのウイナーズサークル (徳間文庫 ほ 10-1) / 感想・レビュー
シロー
処女作では成功したとは言い難かった「一粒で二度美味しい」だが、今作では見事に競馬とミステリーを両立している。単行本のタイトルは『W』だそうで、著者も手応えがあったのではないか。競馬に詳しくないので作中のような偽装が可能なのか見当もつかないが、やはり上流階級の嗜みっぽいゴルフ同様、自尊心に委ねられた部分が大きいのだろうか? 結末が裁かれるべき人が裁かれていない感があって釈然としないものが残るが、充分に楽しめた。
2016/06/06
蕭白
もっとこういった競馬ミステリが欲しい!
2014/08/05
たこやき
新聞社で競馬記者をしていただけあり、薀蓄などに間違いがないのは安心して読める。ただ、競馬小説としては安定してるのだが、事件が起きた後は、どちらかと言うと日常的なエピソードが続くため、やや、テンポが……と思うところも。また、トリックの部分には無理を感じる。ただ、それでも調教師や厩務員、さらに、生産・育成牧場の人々の熱い思いが伝わってくるのは◎。どちらを重視するのか、で評価が分かれるのかな?
2015/08/28
くりのすけ
競馬界の裏方にまつわる話を描いた小説である。日米のホースマンの競馬に対する熱い思いがヒシヒシと伝わってくる。また、ケンタッキーダービーの状況や血統に関するなどからも、作者の競馬に対する造詣の深さが感じられる。 もちろん、ミステリの方も、白熱のレースシーンと同時進行で徐々に解き明かされていき、最後まで楽しめる作品であった。
2013/11/25
詩界 -うたか-
#読了 #本城雅人◆競馬に出る馬を大切に育てていた。普段馬に乗ったりしない小津のおじさまが珍しく馬に乗っている。買戻しをするらしい。その後小津は行方不明となり、事故死しており……!?クアキの誘拐か?それとも殺害が目的か?◆競馬ミステリー
2020/02/17
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