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千鳥舞う (徳間文庫 は 40-1)

千鳥舞う (徳間文庫 は 40-1)

千鳥舞う (徳間文庫 は 40-1)

作家
葉室麟
出版社
徳間書店
発売日
2015-01-07
ISBN
9784198939311
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千鳥舞う (徳間文庫 は 40-1) / 感想・レビュー

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ふじさん

再読。里緒(春香)は女絵師で、屏風絵を描く依頼を受け、絵師の外記の手伝い絵師をすることに、しかし二人は不義密通を働き、破門になる。破門が解かれ、大作の博多八景を描くことになるが、外記への思いは消えることなく募るばかりだが、再会することなく終焉を迎える。出来上がった八枚の絵の出来上がる背景には、出会った人々の哀しみや辛い人生が語られており、しみじみとした深い味わいがある。地味な作品だが、好きな作品の一つだ。

2020/11/23

優希

時代小説で不義密通が許されるとは思えません。人情ものであり、待つ女性の佇まいが感動作と言われていますが自分にはしっくりきませんでした。

2022/05/24

紅香@本購入まであと9冊

『女は皆いつか長い橋を渡りたいと心のどこかで願っているのではないでしょうか。だからこそ長橋を描き上げて下さい。いつかきっと誰かがその橋を渡ることができるはずです』今だ消えぬ埋み火の思うまま。筆を走らせる女絵師春香。その火は色は何と美しいことだろう。8つの物語。博多八景は悲しい出来事を礎に昇華された願いで祈り。素晴らしいの一言。『この世を美しいと思うひとがいて初めてこの世は美しくなる』あなたが存在してるだけで生きていることが嬉しい。一人の女が橋を渡ろうとしてる。痛いほど私にはその背中がとても眩しく見える。

2017/04/26

カピバラ

思うままにはいかないものなんだなぁ…としみじみ哀しい話でした。まあ…予想はしてたけど、やはり帰れなかったか外記さん。春香の凜とした強さは見ていて清々しかった。

2015/02/19

タツ フカガワ

福岡藩黒田家の御用絵師衣笠家の弟子で女絵師春香は、江戸狩野派の杉岡外記の屏風絵を手伝ったことからわりない仲になり破門される。3年後、破門を解かれて「博多八景」という大きな仕事を手掛けることになったが、春香は外記の帰りを待っていた。春香をはじめ彼女に関わる人たちが同じような苦悩と悲哀を抱えているのも凄いが、それでも重たくならないのは葉室さんの登場人物に向ける眼差しが優しいからだろう。そうした苦悩を越えていく「箱崎晴嵐」「奈多落雁」の話がいいですね。

2019/11/26

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