ヤマの疾風 (徳間文庫 に 23-1)
ヤマの疾風 (徳間文庫 に 23-1) / 感想・レビュー
Masakazu Fujino
筑豊、川筋もん、北九州生まれで父方の故郷が鞍手郡の自分にとっては、本当に昔の空気を感じる小説だった。 昔、近所にこんな感じのおいさんやあんちゃんが、ようけおったなあと思い出しよりました。今、親が折尾にいるので時折帰るが、街も昔とはずいぶん変わってしまっている。懐かしい思いがする読書体験だった。
2019/10/09
つぶごま
様々ない生い立ちを乗り越えて力強く生きる登場人物たちの迫力に吸い込まれるように夢中で読みました。また、戦後の日本の発展を支えてくれた地域、産業、人々の描写が印象的でした。
2024/06/19
さん
仲間の紹介とかが少し長い感じもしたが、中盤の盛り上がり方は良かったです。ただのチンピラと思っていたのが、親父譲りの漢であって、ヤクザの頭との勝負は熱かった。同じ筑豊が舞台の青春の門を思い出した。飛車松と伊吹が重なった。
2015/05/02
綺楽院 /kiraku-in
青春モノですねぇ。プロット、人物ともに一昔前のアノ時代ならではの空気感をともなった活劇といったところでしょうか。破滅に向かう若者ストーリは大好きなジャンル。村川さんあたりで80年ころに映画にしてほしい感じ。面白かったです。
2015/02/22
読書侍
今はなき日本冒険小説大賞の常連作家でもあり、本作は大藪春彦賞の受賞作。 向こう見ずなチンピラ飛車松の生きざまを描いた、昭和の匂いのする名作だ。
2017/12/03
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