正義をふりかざす君へ (徳間文庫 し 39-1)
正義をふりかざす君へ (徳間文庫 し 39-1) / 感想・レビュー
てつ
途中から結末が予想できたが、とりあえず最後まで。本職はどうしたんだ?まあ面白かった。
2017/06/17
Walhalla
『正義』とは、価値であったり、概念であったり、論いであったりと、なかなか一言で定義できるものではありませんので、これが作品のテーマとなると、どうしてもポイントが分かりにくくなってしまいますね。人を貶めたり、危害を加えたり、中傷したりと、あまり気持ちの良いものではありませんでしたが、最後まで予断を許さない展開は、さすが真保裕一さんの作品ですね。
2019/11/26
left7
真保さんの初期の頃のようなハードボイルドの雰囲気をまとった作品でした。最近の真保さんの作品だと「ブルーゴールド」のような雰囲気でしょうか。閉鎖的な環境や腹に何か抱えていそうな登場人物ばかりで、半分ぐらいまではなかなかリズムに乗れず苦戦しましたが、後半は展開が気になりスラスラ読めて面白かったです。真保さんのもう少し動きのある作品、例えば「奪取」や「誘拐の果実」や「アマルフィ」などが好きなので、真保さんにはそういう作品を書いてもらえたらと勝手に願う一ファンでした。
2016/08/03
ジンベエ親分
離婚した元妻から調査の依頼を受けるアラフィフの男が主人公。2人は再会するなりギスギスした負の感情を晒し合い、なんだか辛気臭くて陰鬱な話だな…と気が滅入る。話が進んでもムードは変わらないが、選挙、報道機関の不正調査、過去の企業買収、いろんな疑惑が絡み合い、最後に1本に収束していくストーリーテリングはさすが真保裕一。しかしこの主人公、元妻が見込んだだけあって優秀な男だな。嫌だ嫌だと逃げ腰ながら着実に真実に迫っていく。それぞれの「正義」に異なる感情を抱いてしまうが、どんな「正義」もふりかざしたら間違うんだな。
2017/02/25
sg
なんだか誰も報われないなぁ。皆んな自分なりの正義があっからね、あいつの正義と、こいつの正義がぶつかりゃそりゃもう戦争よ。おもしれぇし読み応えあんだけど後味悪ぃなぁ。
2023/07/17
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