さよなら的レボリューション: 再見阿良 (徳間文庫 ひ 31-1)
さよなら的レボリューション: 再見阿良 (徳間文庫 ひ 31-1) / 感想・レビュー
いたろう
副題「再見阿良」に『流』に通じるものを感じて手に取った。高校時代は不登校で引きこもり、何を思ったか進学する気になって入った三流というより四流の大学で、中途半端に大学デビューをする主人公には、共感も感情移入もできなかったが、主人公が、勢いで(!)中国に渡ってしまってから、話は次第に面白く。元引きこもりが、日本人の常識が通じず、したたかでないと生きられない大陸・中国で、たくましく成長するというより、図太く生まれ変わっていく様が痛快。『流』に比べると、スケールは小さいが、『流』に繋がる芽は確かにここにある。
2017/03/10
みぃ
なんと言う瑞々しい青春物語。青臭い主人公が中国を疾駆し自分探しの旅をする。所謂、自尊心とかではなく純情な少年ですね。面白さ★★★★
2023/09/25
文庫本依存Hiro
『さよなら的レボリューション: 再見阿良/東山彰良』読了。恋に破れた元引きこもり青年が新たな世界に飛び出し、出会いや衝突、失望と渇望を繰り返しながら成長していくロードノベル風青春小説。…ではあるのだが、主人公の青臭さと切ないまでの身勝手さが何とも甘酸っぱい。バカだなぁ、だけど嫌いじゃないなぁ、そんなある意味での男ならではの稚気に溢れた一冊。
2016/10/04
kaikoma
一時期仕事で使っていたので、普通語の発音を思い出しながら読みました。現地人の台詞部分を理解できる主人公の語学力は相当なレベルなので、設定とのギャップが有ります。恋もカラオケバーで乱れるのも若さの特権ですね。だからロードノベルは止められません。
2023/04/19
みもざ
なんとも破天荒なストーリー。付いていくのに結構な耐久性が求められる。精神の?人生のギャンブラー的要素に?なんだろう…。無責任で稚拙。なのにノスタルジーが絡みついてどうしようもない。
2016/06/17
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