ジャズをかける店がどうも信用できないのだが……。 (徳間文庫 ひ 13-3)
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ジャズをかける店がどうも信用できないのだが……。 (徳間文庫 ひ 13-3) / 感想・レビュー
立花孝志大嫌いおじさん・寺
姫野カオルコのエッセイは面白い。「その通り!」と共感し「成る程そうか」と啓蒙される。この本は筑摩から『すっぴんは事件か?』の題で単行本&文庫が出ていたものを改題&加筆修正したもの。旧題の時に読んでいたので再読だが、加筆のお陰もあり改めて楽しめた。「そういうことになってしまっている」事柄に対し疑い考察する。1章の章題は『不確かな性差』。男女のあるあるを論破して痛快である。そうだ、人間は男女を問わず個別に違うのだ。2章では旧題だったすっぴん問題。私も大概の人はすっぴんが綺麗だと思う。女性は励まされる本だろう。
2016/11/23
Mayumi Hoshino
「男はこうだ、女はこうだみたいな論調は暴力的では。それは本当に性差か?個人差ではないのか?当たり前を疑おうよ」という前置きがあった上で、それでも敢えて述べられた男女差の傾向の中で。「お米をたくさん食べる女性、あまりいなくないですか」という問いに膝を打った。分かる。他のものは沢山食べても割とライス少なめにしがち。逆に言うと、男性の皆さん、このおかずの量でご飯こんなに食べられるのか!と感心するシーン多々。もしかして女性のが濃い味好きだったりするのか。コメント欄に続きます。
2016/03/30
クラミ♬
確かにジャズやボサノバがかかってるお店やたらと多くなったかも〜♪「ポジティブシンキングでモテモテに」…興味深いけど個人のポテンシャルもあるよね(^^;)「単行本より先に文庫本を出す案」…ためしにちょっとやってみてほしいなぁ☆
2017/05/17
chiseiok
姫野さん面白いですねー。そもそも直木賞作品『昭和の犬』が文庫になってるかなと検索してたら、あまりにもキャッチーなタイトルの本作発見。これは読まずにいられない。で、蛇足ながら念の為に報告、タイトルの意味は決して音楽としてのジャズを貶めるものではなかったです…つかあたりまえかw。性差表現やら文芸界の現況やらについてのおもしろ鋭い語り口、健全でドライな底意地の悪さがいいかんじ。でもこれ読んだらどうしたって『昭和の犬』より『ツ、イ、ラ、ク』読みたくなってしまいます。直木賞ちょい読み計画脱線しまくりだけどまいっか。
2016/08/31
阿部義彦
姫野さんはずっと気になっていた作家。で「ツイラク」だけ買っていつか読もうと思ってました。その前に新刊でエッセイが出てたのですぐ読めそうなのでつるりんと読みました。斜に構えた底意地の悪い目のつけ所気に入りました。女性の作家の雑感にはやはりどこが歪んだ僻みのようなのがないとおもしろくないですよね。(酒井順子、斎藤美奈子しかり)鼻糞ホジリに関する拘りに笑わせて貰いました。そして第3章が圧倒的に目から鱗でした。表紙の意味もそれでやっと分かり成程特徴掴んだ良いイラストだなあと感心しました。今度こそ「ツイラク」読も。
2016/04/02
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