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5人のジュンコ (徳間文庫)

5人のジュンコ (徳間文庫)

5人のジュンコ (徳間文庫)

作家
真梨幸子
出版社
徳間書店
発売日
2016-06-03
ISBN
9784198941161
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5人のジュンコ (徳間文庫) / 感想・レビュー

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納間田 圭

周りにストレスをスプレーのように撒き散らす。一吹きならやり過ごせるが連射されると、やがてびっしょり濡れてしまう。乾く間もなく、次の一吹きがやってくる。まともじゃない…やりにくい。真っ黒すぎな女心。一事が万事って感じ。どのジュンコも問題ありだけど…一番悪ジュンコ探しがこの📕のテーマ。漢字書くと…淳子と絢子と諄子と順子と純子。ややこしくなる…。2回読んでだんだん関係性が解ってきた。言えるのはみんな…人のミスをことのほか好物にしている卑屈な性格。バタフライ効果…世の中の全ては何かしらの影響しあっているのか?

2024/09/30

かずー

伊豆連続不審死事件の容疑者である佐竹純子、同じ名前の5人のジュンコそれぞれのエピソードが語られていくのだがまず5人のジュンコを覚えるのが大変。さらにそれぞれに関わる家族、友達、職場の同僚と登場人物が多く人物相関を理解するのに苦しむ。謎を残したまま次のエピソードに進んでいくが全て回収できたのかも把握できていない。もう少し登場人物、エピソードを少なくし要点を絞って深掘りすれば読みやすくなったかも。参考文献として木嶋佳苗があった。読んでてその事件を思い出したので納得。

2020/08/04

utinopoti27

さすが湊かなえさんと並ぶイヤミスの女王、ブラックぶりをいかんなく発揮してくれちゃってます。本作のテーマは「悪意の伝播」。これぞイヤミスの真骨頂といえるのではないでしょうか。主なモチーフはあの埼玉連続不審死事件。主役と思しき「純子」は、ラストに少しだけ登場するのみで、本当のワルはどのジュンコなのか・・・?という流れですが、ミステリーとしては、深みも余韻もあるわけではなく、ただひたすら徹底した悪意に満ち満ちている。でも、真梨ワールドはこれでいいんです。半端な救いは不純物、胸のすく潔さに酔いしれましょう。

2017/10/14

アッシュ姉

真梨さんにしては混乱せずに読みやすいが、油断すると悪意の渦に巻き込まれそうになる。やめてやめて、イヤイヤといいつつ、読む手は加速して止まらない。次々飛び出す性悪女の毒エピソード。撒き散らした憎悪がブーメランのように返ってきて、悪意が肥大化してさらに広がっていく。ラストの混沌とモヤモヤは真梨さんらしくて、むしろ安堵。理解できなかったところを読み返していたら、目眩がしてきたので、分からないところは余韻ということにして強制読了。面白かったので、疲労回復して再読したい。

2018/10/17

えりこんぐ

①登場人物は多く(特に女子)②どこか皆病んでいて③殺して殺され(殺人にいたるまでの沸点低し)...だいたいこんなパターンですかね? 慣れたせいか『フジコ』を読んだときの様なガツンとくるものはないけど、それでも毎回ワクワクして読んじゃう(´∀`*) 今回はジュンコが5人。どちらのジュンコが発端だったのかな。。

2017/09/06

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