波形の声 (徳間文庫 な 44-1)
波形の声 (徳間文庫 な 44-1) / 感想・レビュー
いつでも母さん
短編7作品。どれも短編とは思えぬような出来。長岡さんの真骨頂さっくりとはいかないうすら寒さがある。(ははぁ、なるほどね~と、後からじんわり来たりもするのだが)ここが私の長岡さんを押す理由だなぁと独りごちる。そして、欲張りな私はもっと読みたい!と思うのだ。
2017/02/21
chiru
表題作の『波形の声』の余韻がすごかったです。 何者かに襲われた、普段ほとんど喋らない生徒と、疑惑を向けられた補助教員。 短いページ数ですが、どの人物も魅力的に描かれ、謎の真相は最後まで想像もできません。 余計な描写のないラストだからこそ、残る余韻は感動的です。もう1度読み返してしまいました。 ★4.5
2018/01/25
きっしぃ
7作の短編集。伏線がどれも分かりやすいので、正直オチがわかってしまうものばかりでした…(´・ω・`)それでも楽しめたのは「暗闇の蚊」かな。ブラックなオチは好き。
2017/03/24
坂城 弥生
短編集。表題作の「波形の声」が一番好きでした。
2021/04/07
Yunemo
何かが残るはずなのに何にも残っていない。7編がそれぞれに個性をもって記されます。表題作については、静かに悪意が見え隠れ、最後の展開で何となくネガティブな気分で納得。あえて抑制した描き方との解説なのですが、そうですかねー、とちょっと頷けないところもあって。全編を通じて、人それぞれが心の奥底に潜ませてる悪意、そこまで極端じゃなくても黒いモヤモヤ感、この感情をそっと盛り込んで、当方ちょっと心に引っ掛かって、決してドーンと一気に入り込むんじゃなくちょろちょろと。だから繊細さがないと何にも残らないんだ。そう想えて‼
2017/02/26
感想・レビューをもっと見る