影の探偵: 〈新装版〉 (徳間文庫 ふ 14-10)
影の探偵: 〈新装版〉 (徳間文庫 ふ 14-10) / 感想・レビュー
MIKETOM
藤田といえば不倫恋愛ものばかりだと思っていたが、初期の頃はこういった作品(ハードボイルド・ミステリー)を書いていたらしい。女探偵が自宅付近で狙撃される。警察に言うのは職業上好ましくないので、同業者と二人で犯人を追うという話。ところが、やがて帝政ロシアの亡命貴族の所持していたお宝云々という話になってきてやたら込み入ってきた。登場人物が増え、謎の組織とかだんだんゴチャゴチャしてきて何がなんだかよくわからなくなった。残念。ただ、お宝の末路は皮肉が利いていてこれはよかったけど。やっぱり藤田は不倫恋愛ものがいいね。
2021/10/11
ジュール
バブル前の日本。ハードボイルドの探偵、影野。かっこいい。
2020/03/02
Yoichi Taguchi
藤田宜永氏の作風は、この頃(80年~90年代)が良いと思う。典型的なハードボイルドで読んでいて小気味よい。主人公である影乃という探偵、格好良すぎるきらいはあるが、運動神経抜群のスーパーマン的な行動ではなく、結構現実的な行動から謎に迫っていくところが良い。しいて欠点を挙げれば、最終章の伏線の回収に若干無理があるが、それでもすがすがしく読めた。
2018/05/01
がしがし
ちょっと話が粗い感じ。
2017/10/20
kinghaya
★★★ 喝采に引き続き、読了。エンディングは全く予想がつかない展開に。やはり、レイモンド・チャンドラー風。当時はこうした小説が流行ったのかな。
2017/08/08
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