嘘を愛する女 (徳間文庫)
嘘を愛する女 (徳間文庫) / 感想・レビュー
bunmei
今、映画化されている話題の一冊。映画ももちろん観てきました。もう少し、小出の過去に事件性のあるミステリー・サスペンスを予想していましたが、落とし所はちょっと違いました。でも、最後はホロリとさせるラブ・ストーリー。映画のキャスティングも長澤さんの由加利、一生さんの小出、吉田さんの海原と、あまりにピッタリで面白かったです。 知らなければ、知らなくてよいもの…。 知らなければ、幸せだったもの…。 世の中には、きっとそういう人の業や秘密って、実際にも沢山あるのかもしれませんね。
2018/01/28
やっさん
★★ 同僚から拝借。単刀直入に言ってイマイチ。桔平の郷里を探す場面から一気に物語が動くけど、さほどスリルのある展開や驚くべき事実もないまま、結尾を迎える。ただ、P.95で一人称が変わる瞬間には心躍った。
2018/02/26
yoshida
待合せに現れなかった同棲相手は、くも膜下出血で病院に搬送されていた。意識が戻らない同棲相手。5年間同棲していた相手は実在せず、興信所にも依頼し相手の正体と動機を探し始める。そこで行き着いた事件は、子育てを抱え込まざるを得なかった妻の哀しさと、妻に悩みを話し出せない空気感を作ったことに気付いた夫の罪悪感と絶望だった。その状況にならないと分からないが、逃げてはいけないと思った。そこを償わずに終章のような夢を描くことは許されないだろう。同棲相手のルーツが余りにも早く判明し鼻白む。もう少し物語に重みが欲しかった。
2018/02/16
ケンイチミズバ
同僚にバツイチで懲りた才女がいる。彼女は入籍せず新しいパートナーと暮らしている。作品を読んで、少しだけ心配になった。おせっかいだな。重篤な状態に陥った桔平の手術やケアについて医師からのインフォームドコンセプトを承諾するも何も親族でもなく同棲中の由加利にその資格はない。彼は両親を亡くし親戚の所在も不明で、彼女の落胆に追い打ちをかけることが始まる。植物状態の彼を支える必要はない、他人だと割り切るよう親友はアドバイスします。結婚していれば、していなくてよかったのか、後悔と心の揺らぎ。そして彼は本当は誰なのか。
2017/12/08
ゆのん
普段、恋愛小説はほとんど読まないのだが仕事上の理由で読んだ。恋愛小説は苦手なジャンルなので溜息をつきながら読み始めたが、思っていたものと違く、一気に読んでしまった。主人公と同じ立場に自分が立たされたらと想像した時、彼女の彼に対する愛情の深さと強さ、行動力には驚いた。これを機に少しづつ恋愛小説も読んでいけたら良いと思う。
2017/12/31
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