沈黙の追跡者 〈新装版〉 (徳間文庫)
沈黙の追跡者 〈新装版〉 (徳間文庫) / 感想・レビュー
中玉ケビン砂糖
「喋れない」「口がきけない」、いわゆる言語障害のある主人公というのは、表現上大きなリスクを伴う反面、ミステリ的作劇においてはひとつのアドバンテージとなる。本作では後天的かつごく限定的なものなので手話を介せるというわけでもなく、イエスかノーの意思表示以外に何かを伝える場合には「文字」「ジェスチャー」「音」「間」「表情」「仕種」など様々な身体的表現を駆使して他人に意味を伝えなければならない。他方でそれは
2022/12/11
hirayama46
社長お付きのパイロットが飛行中に事故に遭い失語症になってしまい……というサスペンス小説。いかにも昭和のサスペンスを感じさせるサービスシーンはいま読むとややしんどい部分もありますが、そういう味わいが求められていた時代もあったのでしょう。ハードボイルドエロス。
2024/05/22
コマンドー者
陰謀に巻き込まれた孤独な男の真相解明劇を描くサスペンス編。中盤で一旦事件が解決したと思わせて、最後はどんでん返しと、笹沢氏らしい作品。笹沢作品としてはしかし中くらいの出来か。
2022/11/12
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