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セカンドライフ (徳間文庫)

セカンドライフ (徳間文庫)

セカンドライフ (徳間文庫)

作家
新津きよみ
出版社
徳間書店
発売日
2020-10-09
ISBN
9784198945992
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セカンドライフ (徳間文庫) / 感想・レビュー

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ふじさん

私も定年退職してから、8年の歳月が流れ、定年した当時の自分の心境を懐かしく振り返る。老後と呼ぶには若すぎる。人生100年等と言われる時代、寿命が延びた時代をどう生きるか、今を生きる者にとっては切実な問題だ。何度か出てくる定年を迎えて、邪魔になるのは長年連れ添ったあの人というフレーズにはどきりとさせられた。定年世代の来し方・行く末を7つの人生で綴った、ちょっと毒と華を含んだ、新津きよみならではの上質のミステリー短編集。年代の別なく読んでほしい1冊かもしれない。

2023/10/29

じいじ

別れた夫がどうしようと関係ない、と思う女。でも、娘から「お父さんが再婚するらしいよ」と聞かされて気持ちがざわつきます。熟年離婚のその後を描いた【表題作】。とにかく、定年後に一日中家にゴロゴロしている夫が邪魔だ。誰か!夫を殺してほしいと願う妻の話。妻に先立たれた男の悲哀を綴った話。…7篇の定年間近の男女を描いた新津さんのミステリーは、ピリッと毒が効いて面白いです。私的には、65歳の定年前に老後の「夢」(したいこと)を互いに文書にしたため合う夫婦の話【誤算】が面白かった。結末のオチが秀逸、男ってバカですねぇ。

2020/12/26

sayuri

「見知らぬ乗客」「演じる人」「誤算」「セカンドライフ」「三十一文字」「雲の上の人」「定年つながり」7話収録の文庫オリジナル短編集。毎回テーマを決めそれに沿った物語が紡がれる新津作品だが今回のテーマは『定年』いずれ訪れるその時を想像しながら読み進めた。著者には珍しく男性が主人公のものが3篇あったのが新鮮。相変わらず安心、安定の読みやすさだが、切れ味の良い結末が好みなので、お気に入りは、ラストで予想外の真相が明らかになる「演じる人」夫婦の気持ちのズレを顕著に描いた「誤算」女性の本音がリアルな「セカンドライフ」

2020/11/18

Ikutan

切れ味のいい新津さんの短編集。今回は定年世代に贈る七つのミステリー。第二の人生への抱負と迷い、そこに生じる夫婦の意識のずれ。とってもリアル。『夫を殺したい』と思ったことがありますか?帯のフレーズが強烈。いやぁ、カバーを忘れて置いてたのを夫が見つけてしまい、びびらせてしまいました(笑)のっけの『見知らぬ乗客』ではそんな展開にドキドキハラハラ。『演じる人』は老母親と息子の物語。続く三作は熟年夫婦の物語。何れも、意表を突く結末にドキッとさせられる。女性は怖いよ。後半の二作は後味良好。毒あり華あり。大満足の一冊。

2020/12/04

うっちー

昨年、定年でしたが、同じ会社に再雇用なので、今のところ大きな変化はありません。

2021/03/30

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