W県警の悲劇 (徳間文庫)
W県警の悲劇 (徳間文庫) / 感想・レビュー
麦ちゃんの下僕
W県警の女性警察官たちを主人公にした、全6話から成る連作短編集。葉真中さんの単著は初めてですが…これは期待以上に面白かったです!タイトルは夏樹静子さんの『Wの悲劇』から取られているそうですが…いろんな意味で若竹七海さんの『殺人鬼がもう一人』と印象が似ていて、より一層“どんでん返し”に重点が置かれた感じでしょうか!? 特に「交換日記」はやられましたね…これほど見事に一本背負いをくらったのは、歌野晶午さんの『葉桜~』以来ですよ(笑) 「ガサ入れの朝」「消えた少女」は見抜けましたが、それでも面白かったです♪︎
2022/07/01
ナルピーチ
葉真中作品はこれが2作目。短編作は初読みだっけど個人的に好みな仕上がり。衝撃の1話から始まるW県警の女性警察官達を描いた短編集。6話の物語はどれも絶品!ブラック感漂う構成に背筋がぞわっとさせられた。特に良かったのは「ガサ入れの朝」途中でその仕掛けには気付くも、なるほどそういう視点で来るのか!と感心させられた。そして最終話での締め、ある人物にとってはまぁ悲劇としか言えない幕切れだった。それにしても“円卓会議”なんてやってる中年幹部のおっさん達。うかうかしてると足元掬われてしまいますよ。
2022/03/02
とん大西
これ、これです。サクサク読めていい塩梅のどんでん返し。男尊女卑が色濃く残るW県警。その管内で頻発する事件事故。東奔西走するのは女性監察官松永、刑事の鑑である熊倉の娘・清、現場復帰したママ刑事ら淑女でしたたかな面々。彼女たちの活躍暗躍がブラックな悲喜劇へといざなう連作短編。それぞれの話しもビリッとしてるうえ、全体の収まり感も程好し。お気に入りは『交換日記』。まんまと騙されましたゎ(^^)
2023/04/02
オーウェン
W県警で起きる事件。 それに立ち向かう女婦警の活躍を描く6篇の連作集。 1話目から強烈などんでん返しが襲ってくる。 以降もトリックが仕込まれている話だったり、真相が180度変わるような類いまで。 冒頭とラストの話は特に繋がっており、2段構えのオチが待っていてまさかの展開に。 このために女性が主役というのが意味を持ち、警察組織の女性の採用率が上がる理由も知れてしまう。
2022/07/05
アッシュ姉
最終話の衝撃ったら、ちょっと奥さん!読んでみて~!
2022/08/16
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