パリ警察1768 〈新装版〉 (徳間文庫)
パリ警察1768 〈新装版〉 (徳間文庫) / 感想・レビュー
タイ子
18世紀のフランス、汚物と汚泥にまみれた街。そこで起こるある娼婦の惨殺事件。かのサド侯爵の事件を調べていたパリ警察のマレー警部。マレーが辻馬車の中で見つけた腐敗したある物が最後までこの事件のキーワードの一つとなる。殺されたジャンヌの過去を追うマレー警部。当時のフランスの腐りきった風俗、街、人の中で彼女がどう生きてきたのか。周囲の人間たちの特異さもあってストーリーにどんどん惹かれて行く。真相は割とあっけないものではあるが、彼女の事件そのものが当時のフランスを表現しているようでそれも怖い。革命はその21年後。
2022/04/13
坂城 弥生
表紙はラノベっぽいイラストですが、内容はかなりエグい…
2021/07/07
へいぞー
これ、真梨さん?ラストあたりの展開にはらしさがあるものの、全体的には普通に面白い時代小説でした。ただ、最後が駆け足過ぎてちょっと物足りないかも。
2021/09/10
KG
この作家さんの作品は、人の暗部を描くイヤミスだから読んでしまうのだと思っていた。本作の少し前から思っていたことではあるが、イヤミスだから面白いのではなく、実は読ませる文章だからなのではないかと。本作は歴史的事実を背景にしたフィクションらしい。主人公のマレー警部とともに無惨な殺人事件を追うことになる。そしてこの結末はあまりにも残酷だった。けど、今のコロナ禍の報道を見ていると、いつの時代も人はこうなのかもしれないと思えてしまう。最後の預言者と呼ばれた人物の言葉は印象的だった。ただ、あいまいな言葉を授けるだけ。
2021/06/26
fumiyo97081230
面白かった。サド侯爵の話、藤本ひとみさんの小説と比較した〜い。内容は違うけど、歴史物の話好きなんだよなぁ! 読んだリストをチェックしてたら、2011年9月に「パリ黙示録1768」で、読んでました。覚えてなかった。一度読んだ本は覚えてる方だと思ってただけに、ちょっとショック。
2021/05/22
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