猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷 (徳間文庫)
猫ヲ捜ス夢 蘆野原偲郷 (徳間文庫) / 感想・レビュー
はるき
うーむ…。前作が凄く好きなので、採点がつい辛くなる。ちょっと駆け足が過ぎるんじゃないかな。
2021/10/06
ピース
今回も不思議な話だった。時代は変わり科学が進歩しても蘆野原は「偲郷」として残る。そしてそれに思いを馳せる。それが満ちたときに蘆野原は繋がる。
2021/10/08
アリーマ
前作は戦前の東京が背景で、結婚した妻が猫になった大学の先生が主人公だった。続編の本作ではその息子と同居人が語り部。時代は戦後。世の中に起きる椿事の「事」を治める力を持つ蘆野原の人間が、特別な力を使ってそうした事態を収拾するが、基本的には大事ではない…という話と並行して、猫の姿になって何故かふといなくなった母の謎や、閉ざされていけなくなった蘆野原の場所。ふと迷い込んできた美少女の謎もある。ゆるゆるした幻想譚に思えたが、思いがけず複雑な背景。とても面白く読んだ。できれば第三部も書いて欲しい!★★★★★
2021/10/15
きょん
「事を為す」のを生業としながら、一度閉じられた郷、芦野原へと導かれる主人公たち。これは前編となる作品があるようですが、なんというか、あ、そうですか、、、、といいたくなってしまう作品でした。いろいろ説明するのは野暮だとでも言うのか、登場人物たちと作者だけがわかっている世界が展開されます。なんとなく冒険ファンタジー的なものかと思って読むと肩透かしを食います。
2021/08/14
SOLVEIG
主人公は次の代へと移っている。そして《郷》は閉じられていて……。前作同様のふうわりとした感覚の心地よさは失われていなくて嬉しかった。自分的にはこの《蘆野原》という地については、色々と深読み(?)したくもなるけれど、そこは我慢してそっとしておこう。そして……もっと深読みしなきゃいけないと感じる箇所が、最終話『偲郷』のラスト数ページ。時代は変わり、科学は進歩し、そして――と。 ところで、佐々木教授って興味深い人物だった。髪とか眼鏡の雰囲気からは藤田嗣治しか浮かんでこないけど。
2021/07/06
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