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有栖川有栖選 必読! Selection3 突然の明日 (徳間文庫)

有栖川有栖選 必読! Selection3 突然の明日 (徳間文庫)

有栖川有栖選 必読! Selection3 突然の明日 (徳間文庫)

作家
笹沢左保
出版社
徳間書店
発売日
2022-02-08
ISBN
9784198947163
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有栖川有栖選 必読! Selection3 突然の明日 (徳間文庫) / 感想・レビュー

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だるま

笹沢氏の著作の中から、あまり知られていない本格ミステリを有栖川さんが厳選して紹介していくシリーズの第3弾。今作はある平凡な家族に起こった悲劇。長男が人を殺して自殺したと結論付けられた事件を、長男の無実を信じる父と妹が真実を求めて遁走する物語。サスペンスと謳ってあるが、あまりそういう感じはしなかった。長男が死ぬ前日に、交差点で知り合いの女性が目の前から突然消えたと家族に話した事から、その女性が事件に関わりがあると父娘が推測していくのだが、その消失の謎の解明が呆気なくてガッカリ。何か、全体的にイマイチだなあ。

2022/03/10

コチ吉

人間消失の謎には一応合理的な解決が示されているが、ちょっと苦しいような気もする。アリバイ崩しとしても特筆するものもない。有栖川さんの特選とのことだが、余程この作家に思い入れがあるのだろう。

2022/03/09

やまだん

白昼、銀座の交差点で女が消える。この体験をした小山田晴光という男が、マンションの屋上から転落死する。晴光は食品衛生監視員であり、調査していた人物が、飛び降りたマンション内で殺害されていた。。晴光が犯人でないと信じる妹は、晴光の先輩でもあり、古くからの知人でもある瀬田という男と一緒に、晴光が目撃した久米緋紗江という女性のアリバイの調査のため、九州に向かう。晴光の家族の様子がたっぷりと描かれてるなど、本格ミステリ的要素は薄く、有栖川有栖が絶賛するほどの面白さまでは感じられなかった。そこそこのデキ(60点)

2022/12/17

しゅー

★★「木枯し紋次郎」で有名な著者を、私は宮本武蔵の連作短編で知った。ミステリ作家として高名とも知ってはいたが、多作ゆえ何から読んで良いのか分からない。そこに徳間文庫のこの企画が始まったので助かる。謎の死をとげた長男が殺人事件の加害者と疑われてしまった家族。父と妹は、それぞれに事件の謎を追う。「人間消失」の謎が“掴み”だが、大技が決まるというよりもすべての伏線がつながる気持ちよさと家族のドラマが読みどころだ。今となっては昭和の風俗と価値観が「異世界モノ」レベルで違和感あるのだが、父親の人物像が魅力的だった。

2022/04/19

まぶぜたろう

「招かれざる客」が素晴らしく、笹沢佐保あなどれず、と読んだのだが、これはちょっと期待がはずれた。冒頭の魅力的な謎もなんだかなぁで終わるし、アリバイトリックにも無理がある。何より動機がしょぼい。こんなことで2人も殺すかぁ?と。メインの謎解きよりも、主人公たちが行動に至るきっかけなどの些細な謎の設定が流石に上手いのだが、時すでに遅し。■「突然の」不幸はただの後付けのようだし、主人公を巡る色恋沙汰も煽情的で俗っぽく、後味が悪い。これはいわゆる「リーグの違う」ミステリー、というのは言い過ぎか。(○○○●)

2022/03/11

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