素直な狂気 (徳間文庫)
素直な狂気 (徳間文庫) / 感想・レビュー
竹園和明
スムーズ&ライトな短編6編。赤川次郎作品はひねり過ぎていないところがいいですね。ただし表題作「素直な狂気」は何となく松本清張を思わせる作風でした。駅で見ず知らずの人が貸してくれた300円を返す為に家や会社にまで訪ねる男の異常性。その貸した側の人がその日その駅にいた事がバレては困る事情があるとしたら…。そこからの題材の料理の仕方が、松本清張ならどす黒い方向へ向かうのでしょうが、赤川次郎は明るく軽い。超万人向け。移動時間などにどうでしょうか。
2024/10/01
Take@磨穿鉄靴
赤川次郎は過去とても人気があったのは事実だしもっと楽しかったはずだという気持ちがあったけど思い出補正なのかなと少し寂しく思う。ここでも社員が部長を「部長さん」と呼んだりそういう細かい所が気になってしまう。最近の作家にはそういうモヤモヤは無い。ちゃんと編集者が機能しているのか作家自身の問題かは分からないけどこの作品のクオリティは推して知るべしか。登録者数がそれを物語っている気がする。ただ皆勤賞の話は疾走感があって良かった。★★☆☆☆
2023/06/10
coco夏ko10角
6つの作品収録の短編集。『わらの男』と『皆勤賞の朝』がよかった。 わらの男/拾った悲鳴/ラブレター/皆勤賞の朝/インテリア/素直な狂気
2024/01/05
☆初音☆
6つの短編集。再読だった。。。
2023/08/31
小鳥
誰もが秘める狂気を鮮烈に描き出した六篇のミステリー。 少しの差で違う人生を辿っていたかもしれない。 全体を通してライトで、読みやすくて面白い短編集でした。 「皆勤賞の朝」が好き。 淡々と犯罪に手を染めていく様子が、日常と隣り合わせなことに狂気を感じましたね。 初めての赤川次郎さんの作品、こちらの短編集で良かったです。他にも読んでみたい。 1994年角川文庫より刊行
2022/12/13
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