山田正紀・超絶ミステリコレクション#6 SAKURA 六方面喪失課 (徳間文庫)
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山田正紀・超絶ミステリコレクション#6 SAKURA 六方面喪失課 (徳間文庫) / 感想・レビュー
森オサム
舞台は平成二年、バブルど真ん中。作品の発表は平成十二年なので、バブル崩壊後当時を振り返り描かれた物語。プロローグが派手で、SAKURAと言う謎の人物の登場、北綾瀬の町がそっくり消えた!と言う何だか良く分からない壮大な事件、で始まります。そこからはリストラ寸前の刑事達がリレー形式で視点人物を引き継ぐ連作短編集、の様にエピソードが続くが、意外ときちんと繋がった長編作品でした。それぞれのキャラと事件を楽しみながら、冒頭の風呂敷がどう畳まれるか読み進むと、ホントーに著者らしい読後感。楽しく読めましたが、勧めない。
2024/03/24
悪者みきこ
これは紙で読んだ方がよかったなあ。人の名前やエピソードがこんがらがって良さを減らしてしまった。本当に町が消失すると何故か思い込んでいたがトリック(というほどのこと?)だった。
2024/04/16
おやぶん
綾瀬など知ってる地名が出てくるのでイメージつけながら読み進めました。荒唐無稽だけど無能とされる刑事たちの活躍が面白かった。
2023/05/10
UPMR
昔ノベルス版で読んだはずだが全然覚えてなかったな。実際読み直してみると、あまりのB級感にそれも致し方なしと自己擁護してしまう。かといって別につまらないわけでは決してない。"喪失課"と揶揄されるお荷物部署に配属された底辺刑事達が、自転車泥棒やブルセラショップでの盗難などのしょうもない事件に関わっているうちに、いつの間にかとんでもない陰謀に巻き込まれるという連作長編で、連作を繋げる見事な伏線回収とその陰謀の"とんでもなさ"が、意図的なチープさによって同居する快作だ。底辺刑事達の底辺ぶりが本当に人間臭くて良い。
2023/02/12
広野と荒野
なかなか面白いです。それよりアナウンスされてる北見志穂シリーズの新作はまだですか?
2023/06/23
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