黄金宮Ⅰ 勃起仏編・裏密編 (徳間文庫)
黄金宮Ⅰ 勃起仏編・裏密編 (徳間文庫) / 感想・レビュー
はじめさん
復刻版。歩行者天国に現れた謎の黒人により槍で貫かれた男。たまたまそこに通りがかった、身長190㎝中国拳法を修めたストリッパーのヒモに、黄金製の秘仏を託した。輪廻(マワ)り始めるストーリー、インドで興った仏教は東へ渡り、日本に到達した。天才・空海によって唐からもたられた密教。九州の地で、「仕分け」され留め置かれた裏の密教。顕教・密教の、更に裏。だが原始仏教は西にも伝播し、遥かアフリカの地でも、その真言(マントラ)は脈々と継承されていた…件の秘仏もそこから? 土着信仰と混ざりあった独自の教義…トンデモ伝奇小説
2023/05/27
Katsuto Yoshinaga
最近エアロバイクをこぎ始め、運動中に音楽聴きながらツルツルと読める本は無いかと思いコレ。1992年発表の本作は『勃起仏』とか『裏密』とか立川流とか空海とか…満載で、著者のエログロバイオレンスの筆がノリまくっていた頃と思われ、慣れないバイクをこぎながらでも、予想通りにツルツル読めた。「仏教の教えを追求しようとしたのが最澄。仏陀が観たものと同じものを見ようとしたのが、密教であり、空海」と著者の仏教史観もちらりと披露されるが、ほぼほぼ山風忍法帖のオマージュで、忍法帖好きには楽しかった一冊。
2023/10/21
久遠
こいつは何ともすごい作品だ…知的で下品なトンデモ小説である。勿論、褒め言葉なのであしからず
2023/05/19
daikishinkai
欲望に忠実な主人公、地虫平八郎がアフリカ大陸に渡った仏教と遭遇。先の見えないストーリー展開に圧倒される。
2023/10/03
キュー
新装版が出たのを機に今まで読んで来なかったこのシリーズを読む事にした。まさに80年代の超伝奇バイオレンスが流行っていた頃の小説という感じが読んでいて懐かしくなった。この巻はまだ物語が転がりだしたって感じで盛り上がりきらないのが悶々とする。主人公が性にあけすけ過ぎる冴羽獠という感じで悪いやつじゃないんだけどちょっと苦笑してしまう。この後バトルが続いていけば忍法帖的な展開になっていくのかな?未完なのは知っていても楽しみ。『怪男児』に関連するワードも出てくるがそっちを先に読んでおくべきだったか?
2023/06/14
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