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月はまた昇る (徳間文庫)

月はまた昇る (徳間文庫)

月はまた昇る (徳間文庫)

作家
成田名璃子
出版社
徳間書店
発売日
2023-06-09
ISBN
9784198948689
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月はまた昇る (徳間文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

小さな子がいる家庭は、共稼ぎしてもしてなくても子育ては大変だと思う。今、保育園探しがこんなに大変な事なんだと物語を通して驚きました。保育園が見つからないなら、作ってしまえとSNSを通して、仲間を募って、保育園を作っちゃおうとする物語。彩芽、敦子、梨乃の奮闘ぶりが面白い。時にはケンカ、言いたいこと言いあえば、夫婦や友達の絆を間違いなく深まると思う。ラストは、これにて一件落着な着地点はお見事。破天荒であろうが無謀であろうが、目的に向かって達成した時の気持ちは最高になること間違いない。前向きになれる読後感。

2023/11/20

相田うえお

★★★☆☆23076【月はまた昇る (成田名璃子さん)】仕事と子育ての両立を望む女性たちが託児施設探しに難儀したことから、それなら自分達で作ってしまえ!といった展開になっていく話なんです。というわけで子育て世代の方や保育園探しで困った方には共感できることも多いかもしれません。ここのところ少子化対策とかニュースでよく耳にしますが、色々と難しい問題なのですね。社会的に大きな意識改革をしないと、単なる理想論だけになり、良い方向に進んでいかないかも。ま、上の方々の画期的な改革に期待するしかないですね。

2023/11/20

のぶ

スピーディーな展開の物語だった。保育園に全落ちしたママ、子どもの通う保育園に不信感を持つママ、本当は保育士に復帰したい専業ママ。三人がイチから保育園をつくる事になる。保育園に落ちたからって仕事辞めて保育園設立っていうのは現実的な話ではないけれど、あれこれあって進んでいくうちに、回りのいろんな協力を得られたり、絆が強くなったり、なんだかんだうまいこと回っていくのが爽快。最近は男性の育休も当たり前になってきたけれど、やはり女性の育児負担は大変だと痛感した。この作品にも良い男性はたくさん出てきた。

2023/06/18

よっち

出産後すぐに職場復帰するつもりが、なかなか保育園が見つからない北村彩芽。そんな彼女のSNSでの呟きにママたちの苦悩が寄せられ、オフ会で知り合った二人と一念発起して保育園設立に動き出す物語。娘の保育園の方針が合わない経理担当のシングルマザー契約社員・敦子、保育園で働きたい元保育士の専業主婦・梨乃が、彩芽の情熱に引っ張られるように保育園設立に向けて動き出して、三者三様に遭遇するトラブルにはそううまく行かないよな…とも感じましたけど、時にはぶつかり合いながら絆を深めて、苦難を乗り越える姿はなかなか印象的でした。

2023/06/09

楽駿@新潮部

品川図書館本。保育園に落ちた事から始まるお仕事小説。けれどそれは同時に、家族の小説。共働き夫婦、シングルマザー、外資系に勤務する夫を持つ専業主婦。その3人を中心に、自分たちの目指す保育園を創るために、行動を開始する。今、求められている保育園と、認可保育園になるために必要なお約束事の違いなど、考えさせられる部分は多い。保育園のオーナーと、実際に保育に携わる保育士の間の深い溝も、とてもリアル。子育て中の方は、特に気になるかも。

2024/11/19

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