檻-おり- (キャラ文庫 う 1-3)
檻-おり- (キャラ文庫 う 1-3) / 感想・レビュー
ゆみる
この本を読んで自分がなんで許可証シリーズに夢中になったのかその理由がわかった気がする。あの明るさの中にも、時おり檻に描かれたような隠微(良い意味)で仄暗い世界はちらちらと顔を出していて、その甘く匂い立つような気配を無意識に嗅ぎ取って強く惹きつけられていたんだと思う。ただ、檻のように情念そのものズバリをダイレクトに描く作風も嫌いではないけれど、烏城さんの場合はメインを許可証のようなトーンにしてチラリズムで出された方が両極の作風の良さが良い具合に混ざり合い、単純ではない稀有な魅力を孕んだ作品になる気がします。
2016/08/24
わんコ!
因縁というか、執着というのか…昼ドラの様な展開。その愛は本人達にしかわからない。閉鎖的な話は嫌いじゃないけど、重かった。しっとりずっしり覆いかぶさり息ができなくなるような重さ。また二人は檻の中へ戻っていくのね。
2013/04/06
LIV
BLというよりはJUNE作品と言ったところでしょうか。若干読みにくいのと話の展開におおきな山場がないところが勿体無かったですが、親子2代に渡っての愛憎劇、昼ドラ的な展開でした。登場人物が全員歪んでて怖かった。
2011/07/28
せの
おお…母ちゃんズこえぇ……。タイトル通り、なんだかどろどろした妄執が染み付いた話であった。 尚秋と宜哉の間柄はめちゃくちゃ萌えた。だがこんなに同性愛者だらけだと日本滅びる。
2013/04/07
ayano
誰の誰に対する檻か…最後まで読んでやっとその意味が分かったような気がする。親世代、子世代ともに執着の激しい恋情でしたが、それを見守る姉妹の思惑も絡み、とにかく閉鎖された歪んだ情念の話でした。その割には読後感は悪くない。
2012/10/17
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