FLESH & BLOOD (14) (キャラ文庫)
FLESH & BLOOD (14) (キャラ文庫) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
前巻で悪役ラウルに失望していたので、ヤンを相手の歪みっぷりに<ゆりうす>としては、ちょっと見直す思い。ラウルもそっちの人だったとはね。時空のトンネルをくぐったはずの和哉。その行方も分からないまま、ジェフリーに未来から来たことを打ち明け、リリーとの発見で再び21世紀へ戻るトンネルをくぐるカイト。肺結核は排菌しない人もあるが、通常は飛沫感染か、飛沫が乾燥して粒子となり、空気感染する。感染とは別に、自らの獄死を覚悟してカイトを送り出すジェフリー。「愛の嵐はどれほど太い理性の帆柱もなぎ倒してしまう」のですね。
2014/07/19
エンブレムT
「手放す愛もあれば、見守る愛もある。そして、無理と判っていても引き留めようとする愛も・・・」16世紀当時は罹患=死であった病、結核を患う海斗に対するそれぞれの行動。見守る愛はナイジェル担当だと思っていたので、正直この展開は意外に思えました。絵師さんが代わって「海斗もジェフリーも可愛くなっちゃって」と、女の子2人に見えなくもない表紙をまじまじと眺めておりましたが、いろんな経験を経て中身もずいぶん変わっていたのですねー。健気で儚い海斗や、静かに待つ男と化したジェフリーなんて、1巻の頃には想像つかなかったです。
2014/03/18
扉のこちら側
初読。ついにタイムスリップの秘密を明かし21世紀へ戻るカイト。別れの覚悟。
2010/03/12
カナン
愛のために手を離したビセンテに続いて、愛するが故に危険を承知で僅かな希望に縋り泣いたナイジェル。生きて愛し続けるために自らの正体を明かした海斗。そして自分の未来が無いことを悟り、己の命と引き換えに海斗を元の世界へと送り出したジェフリー。助からないならいっそ共にと願うほど追い込まれていたナイジェルと、病さえ治れば再会できると誓う海斗と、その頃には自分は殺されていると覚悟しているジェフリーと。声に出して云う幾千幾万の愛してるより、ただその熱い涙が、三度の合図が、さよならが雄弁に語る。私は貴方を愛していますと。
2018/10/23
藤月はな(灯れ松明の火)
冒頭で「あ、これってBLだったんだ・・・」と再確認させられました。大事な人が苦しんでいるのにできることが少ないことへの焦り、大事な人を二度と失いたくないと願うナイジェルの取り乱し様やジェフリーの覚悟に切なくなりました。個人的にはリリーの女性は入ってこられない男同士の絆の強さを評した言葉に納得です。
2011/07/06
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