FLESH & BLOOD 15 (キャラ文庫)
FLESH & BLOOD 15 (キャラ文庫) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
表紙・口絵とも拷問受けたジェフリー。スペイン間諜であるカイトと、国内騒乱の種を蒔こうとしたと、国家及び女王陛下への反逆罪容疑で逮捕させたのは、もちろんウォルシンガム。カイトに寝食を奪う責め苦を与え、今またジェフリーを酷い拷問に掛けるレイヴンを憎めないのはなぜだろう。ジェフリーの命を救う手立ては、皆川博子さん『海賊女王』に登場していた策士ロバート・セシルの知略に賭けられる。そして時空のトンネルの先・21世紀の現代に待ち受けていたのは、すでにトンネルをくぐったはずの和哉。巧妙、且つ狡猾にカイトを守る和哉が→
2014/07/19
エンブレムT
我が身を犠牲にして仲間を守ろうとするジェフリー。そんな彼をどんな手を使ってでも救い出したいナイジェル。手を貸し続けるキット。当たり前のこととしてそれが出来る彼らの絆に胸が熱くなりました。イングランド組がそんな状態の中、スペイン組のビセンテとレオの主従コンビには亀裂が入り、現代日本に残された和哉の心に巣食った闇も垣間見えてくるという、3つの場所での物語が同時に描かれている巻でした。タイムパラドックス状態にちょっと混乱しつつも、好きな登場人物の苦しみが少しでも軽くなればいいなと願ってしまうのでありました。
2014/03/24
扉のこちら側
初読。21世紀に帰還したカイト。拷問による取り調べを受けるジェフリー。動き出すナイジェル。
2010/06/26
藤月はな(灯れ松明の火)
始め、口絵を観て「・・・誰!?」と思った人物があの和哉だったことの衝撃が忘れられません。絵師さんが交代したという理由ではなく、印象がまさかこれほどまで激変しているとは予想もつかなかったです(苦笑)海斗と一緒にいる為ならば手段は選ばない所に戦慄を覚えつつも心情の吐露に切なくならずにはいられません。信頼していた人に裏切られ、憎むようになったレオを傷心でありながらも何とか支えようとするビセンテにも涙。色々、辛い中、さりげなく、キッドがかっこいいが救いです。
2011/07/07
カナン
和哉の協力で元の世界に戻れた海斗。だが再会できた幼馴染からは、以前とは違う執着という名の鎖が絡みつく。裏切りの傷で素直さを失ったレオ。生きる意味を見失ったビセンテ。濡れ衣でしかない反逆の罪人として諦念の境地のまま拷問を受け瀕死に陥るジェフリー。一方仲間に薬を盛られ、初めて独りで牙を剥こうとするナイジェルと、彼を守ろうとするマーロウ。主要人物がばらばらに散ってしまって、物語も舞台の開幕と暗転を繰り返すような慌ただしさ。三者三様どころか五者五様の愛し方になったけど結論は同じ。貴方がいないなら、生きていけない。
2018/10/24
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