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天使は罪とたわむれる (キャラ文庫)

天使は罪とたわむれる (キャラ文庫)

天使は罪とたわむれる (キャラ文庫)

作家
剛しいら
宮本佳野
出版社
徳間書店
発売日
2010-12-18
ISBN
9784199005985
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天使は罪とたわむれる (キャラ文庫) / 感想・レビュー

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リリー

読後感どころか文頭からひたすら後味は悪いですが、結局最後まで読めちゃうあたりさすがの文章力。天使のような美貌の安寿(あんじゅ)は、3歳時から祖母の指輪を掠め取るような暗部を抱える。知能が高く、人心すらコントロールできる安寿にとって、現実感を覚えられるのは"死んだ金"を奪う時だけ。高校の同級生・九馬(きゅうま)と組み、違法スレスレの資金作りを始めるが…。よくある性悪ビッチ受と一線を画す知性や破滅願望、ある種のイノセンス感は見るべきものがありますが、何分共感しづらく萌えはほぼゼロ。でも印象にはとても残った。

2015/07/09

ちるる

面白かった。天使のように美しい容貌と悪魔のような賢さを持つ安寿が一種病的といえるほど金に対する執着を見せるのがアンバランスで魅力的でした。その執着も子供の刷り込みみたいでひたすら必死に感じた。頭のいいキャラの描写が上手いのはさすがベテラン作家さんですね。私には安寿の言ってることが半分もわからなかったです(汗)人以上の頭脳を持ったせいで人並みの感情がわからない安寿には安定した思考の九馬が必要ですね。もっと長く読みたかったな〜。

2011/03/20

IENEKO

傍目には歪んで見える愛情の形を書かせたら剛さんの右に出る者はいないなぁ。包容力が人並み外れている攻がセットで存在するからじっくり読めます。『色重ね』の世界とちょっとダブるけど、九馬が同い年というのがポイント。「死んだお金」のフレーズで連想したのが去年、現金のまま年を越した資産(いわゆる箪笥預金)が国家予算並みの額だったというニュース。安寿ならどうするのかな~。

2011/01/16

ちびのすけ@灯れ松明の火

凄く好きな話ですが、この壮大なお話には一冊では短すぎると思いました。エピソードが駆け足でじっくり読みたかった。ちょっと残念!

2011/01/09

kai

あらすじから想像してたのとは違ったけど面白かった。攻の九馬の男っぷりが凄くいい。盲信タイプの信奉者かと思いきや序盤から受の安寿の手の平には収まりきらない度量を感じるし、時に安寿より先を読んで守ったり縛り付けたり…。私は剛さんの書く「無償の愛と我欲が混在した様」が異様にツボるみたい。歪んだ行動をとりながらも、安寿を真っ当に愛する心が時折痛い程伝わってきた。どちらかというと、九馬、プラス吉村視点で読みたかったかも。

2011/11/10

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