パブリックスクール: -群れを出た小鳥- (キャラ文庫 ひ 3-7)
パブリックスクール: -群れを出た小鳥- (キャラ文庫 ひ 3-7) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年1031冊め。シリーズ2巻で、礼とエドワードの物語に決着がつく。読み始めた時はこんなにも壮大な、生とか愛とかを求める話だとは思わなかった。貴族という青い血に縛られる者、周囲の思惑により身の振り方を左右される婚外子の孤児。不幸な少年時代だった彼らもいつか大人になり、過ぎた日を懐かしく思い返す。エドワードの卒業式の日の森のシーンが秀逸である。この巻でギルの株は暴騰するのであった。続いてまとめ買いした続巻へ。
2016/12/04
miyu
一巻目のレビューに『レイが不憫だ』と書いたが、ここに反省して訂正します。なんて可哀想なエド!あなたこそ不憫攻め王だよ。。24になったレイの鈍感力はもはや最強。10代の頃ならまだしも社会人として仕事をし多くの人と交わり、長くは続かないとはいえ一時的な恋人も得たようなレイなのに。そして相変わらず三銃士たちはレイに心配り愛しているというのに(ちなみに三銃士とはオーリー、ジョナス、そしてギルのことです。勝手に名づけてスミマセン)それなのにレイはリーストン時代と何ら変わらず。二人が結ばれたのは成長したギルのおかげ。
2018/07/24
扉のこちら側
2018年511冊め。再読。オーリー、ジョナス、ギルがレイの友達になってくれて本当に良かったと思う。二人で生きるにはレイとエドワードは不器用すぎるから世渡り上手な友人たちの頼もしいことよ。
2018/08/16
ちゃちゃ
もう何度ぐるぐる読んだ事でしょう。三冊共ですが、この巻が一番好きかもしれません。皆さん仰ってますが、卒業式の兎狩が強く印象に残りました。エドが礼の肩に顔を埋めて忍び泣き、何度も離れようとしては失敗し…。唇だけで、何を言ったのでしょう?さよなら、だったかもしれませんが、もしかしたら、愛してる、だったのかも…。言いたくても言えない万感の想い。八年後の日本でエドはやっとその想いを礼に伝えられるようになりました。そこに至るにはギルの意味深な後押しがあった訳ですが。ギル、ほんと格好いい。カードの銘柄は何だろう。
2017/01/03
きなこ
愛する人を守るために、愛することを諦めなければならない…エドにとっては身を裂かれる思いだっただろうし、10代の礼には理解するのが難しいかっただろう。エドの忍耐(手は出したけど)と苦悩、そして8年経って自らペディグリーの呪縛をねじ伏せて日本にやって来た愛情の深さに心揺さぶられた。しかし礼の鈍感ったら!周りの友達に感謝しろよと言いたいわ。
2015/12/05
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