パブリックスクール-ロンドンの蜜月-【初回限定ペーパー付き】 (キャラ文庫)
パブリックスクール-ロンドンの蜜月-【初回限定ペーパー付き】 (キャラ文庫) / 感想・レビュー
のこ
エド×礼のお話4作目。礼がイギリスでの生活の足固めをする巻。エドの威光を傘に着たくないと孤軍奮闘する礼が、差別や偏見等の壁にぶつかり、最終的には真に必要な場面でエドの力を借りることの大切さを学ぶ。このシリーズ、毎回、私には受けの礼の健気さより攻めのエドの健気さに軍配が上がる。エドの深い愛と包容力にため息が。それに引き換え礼の純真であるが故の子供っぽさはどうにも頂けない。礼の愚かさから、デミアンの負った痛手については、ロブも救いたいという綺麗事で最終的に纏められてしまったが、どうにもモヤモヤ感が残った。
2020/02/27
鶯@芒羊會
シリーズ5巻。ロンドンへ渡り仕事を探すレイのお話。いつもいつも、このシリーズはテーマが重いというか、深いというか。エドの七光りでしか見られないと悩むレイ。権力も財力ももつエドと、どう付き合っていくべきか。自分がやりたいことはなんなのか。自分にとってアートとは何なのか。礼の出した答えは、かつて礼も弱い側にいたからこそかもしれないけど、とても優しい答えだなあと思った。やはり礼のひたむきさがこのシリーズの魅力のひとつだと思う。埋まらない差があっても、それを理解しよう、尊重しようとするふたりの姿は、強く、美しい。
2020/02/10
嵩実
面白かった!エドでは無いけれども、就活で苦戦する礼にハラハラドキドキでした。アートに真摯に向き合う礼を追いながら、じゃあ自分に取ってのアートって何だろうなーと思ったり。あと、「エドに取っての仕事ってなに?」という礼の質問に「目の前にあるやるべきこと」と端的に答えたエドの言葉が何気に響いて、仕事が辛いなーと感じると、エドの言葉を思い出して気合を入れ直したりしていますww。
2020/02/29
beniko
シリーズ5冊目。エド×礼④。礼がいよいよ渡英、エドとの同棲へ。両想いになって終わり、イギリスに移住しておわり…ではないところが素晴らしい。礼の就職活動は難航し、エドを切り札とすれば容易なところを、敢えてそうしない礼の矜持が現実とせめぎ合う。ブライトやギルの助言のとおり、金や権力という力も含めてエドを受け入れることが、エドと生きていくということだと、礼自身が納得するまで影の応援に徹し待ったエドの愛の深さに脱帽。全てを持っているエドだが、愛は礼だけしか与えられない(旨)など、随所でギルの言葉が光っていた。
2023/06/13
初夏
……最高。 いやああああこのシリーズの私的に最高傑作!! キングオブスパダリ!!the溺愛!! とりあえずこのストーリーなんですか、天才ですか。 重厚感のあるストーリーで、レイがかわいそうで読者が見てられないってなる寸前に絶対エド登場するっていうね😋お仕事小説とも言えるこちら、よく調べていらっしゃるようで凄く面白くて分厚い本でしたが一気でした!! 最後の形勢逆転までの場面は鳥肌もん。 デミアンかわいすぎ、ブライト私は君を選ぶぞ、ギルお前わりとほの字だろ?オーリー&ジョナスは最大の癒し! 良かったぁ😍
2021/07/07
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