デロリンマン 上 (徳間コミック文庫 37)
デロリンマン 上 (徳間コミック文庫 37) / 感想・レビュー
allite510@Lamb & Wool
般若顔の「魂のふるさと」デロリンマン、「オロカモノメ!」のセリフが忘れられないオロカメン、共に強烈なインパクトを有する子供の頃のトラウマ作品の一つ。マーケティングやらターゲティングやら落とし所やらの卑近な価値観とは全く位相を異にする無方向性が壮絶に清々しい。面白いかどうかなんて細かいことはどうでもいいじゃないか。
2018/08/10
imoma
ああデロリンマン。無力にして醜く滑稽で不幸で誰よりも真剣な精神病で不具のヒーロー。ギャグ漫画の主人公に求められる全ての要素を与えられた故に最も悲しい主人公となった男。 「おろかものめ!」と高みから言い放つオロカメンはデロリンマンの内なる無力感の現れなのか、弱者(デロリンマン)に対する叱責と優しさなのか。子供の残酷さに振り回され社会の作ったルールに頭を下げる。ああそれでも彼の笑顔は優しいのだ。
2022/02/25
Hidetomo Okagaki
正義の悲哀というか、デロリンマンの行いが見た目のせいで悪く取られるというギャグやけど、それ以前にやっぱりデロリンマンはズレてて気持ち悪い。自殺する前に気づいていれば違う未来もあったやろうに。下巻が値段高くて買えない。
2017/05/06
MIRACLE
笑いと悲しみが相半ばする不思議なギャグ漫画。上巻は、第1話「魂のふるさとデロリンマン」ほか19話と、小説版デロリンマン(前編)を収録。なお、上巻のすべてと、下巻の23話までは週刊少年ジャンプに掲載。残りの13話は週刊少年マガジンに発表した作品(という注記が、下巻にある)。
2011/04/11
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