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さすらいエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-2)

さすらいエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-2)

さすらいエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-2)

作家
梶尾真治
鶴田謙二
出版社
徳間書店
発売日
2001-02-01
ISBN
9784199050374
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さすらいエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-2) / 感想・レビュー

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雪守

生命が生まれてからのすべての記憶を持つエマノンを描いた第二作。人間が起こしてしまった環境問題とその生命を題材としたSFの設定が悲哀とまだ何とかなるのはという希望を残してくれます。お気に入りの短編は枯葉剤によって死の土地となった場所に現れる謎の亡霊を描いた「まじろぎクリーチャー」。膨大な記憶によって世間との繋がりが薄くなってしまうエマノンだからこそ約束を大切にし、そこに何があろうと見届ける姿が印象的。次巻も読みたいけれど、手に入るかな。

2011/03/27

眠る山猫屋

再読。鶴田謙二さんの表紙も素敵なエマノンシリーズ第二段。目の粗いセーターにジーンズ、両切りの煙草。そんなエマノンは生命誕生以来の記憶を受け継いでいる。今回印象的だったのは…『まじろぎクリーチャー』かな。新型枯れ葉剤の漏洩の影響で死の土地と化した町に、再会の約束を果たしに来たエマノン。震災の後だけに、何かが伝わってくるような…今回はどの話にも、未知の存在が絡んでくる辺り、ちょっと変化してきたかな。

2011/08/14

izuru youichi

地球生命誕生からの記憶を引き継ぎながら生き続ける『エマノン』を主人公とする、5編を収録した短編集。 人類の手によって引き起こされた環境破壊が原因で起こる出来事にエマノンが関わっていくという内容。保管されていた化学兵器が天災によってまき散らされ、人が立ち入れない汚染地区が出来てしまった「まじろぎクリィー チャー」が印象的。

2012/06/30

久しぶりに再読。エマノンのテーマってエマノンの記憶もそうだけど、この頃のはなんか人類の愚かさ、それでも人間は変えていけるっていう希望を描いているようでもあるなあって思ったりした。いくたびザナハラードで梶尾さん本人が出てくるのは笑ったけどねw

2013/12/08

きびゅ

再読。エマノンシリーズを再読しています。正直、私には読むのにすごく時間がかかり、自分に合っているのかわからないのですが、でもやめることも出来ない不思議な話です。全編に渡ってカジシンの昭和SFと品の良さで溢れています。いくたびザナハラードの時代から20年。あの頃救いようのなかった人類は少しはマシになったのだろうか。

2013/10/26

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