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まろうどエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-4)

まろうどエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-4)

まろうどエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-4)

作家
梶尾真治
鶴田謙二
出版社
徳間書店
発売日
2002-11-01
ISBN
9784199051272
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まろうどエマノン (徳間デュアル文庫 か 2-4) / 感想・レビュー

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くみ

エマノンシリーズで彼女のあたたかい記憶が増えるお話が好きです。夏の喧騒、お祭り、探検、おばあちゃんの手料理、ひと夏の思い出。目に見えないものにも敬意を払う、そんな村の習慣がやわらかく包み込みます。エマノンも居心地良さそう。エマノン関係の事件は進行しつつも、この受容の雰囲気がとても心地よかった。前巻まで微妙なあとあじの話が多くて(それが魅力だと分かっていても)やりきれなかったりしましたが、このお話は切なくなるけど先に希望の見えるような読後感でした。嬉しかった。

2018/06/11

Valkyrie

昭和中期の香り漂う「夏休みを田舎で過ごす都会の少年の思い出」。もちろん舞台は熊本だ。甘酸っぱくもほろ苦い、ベタベタの展開にSFとエマノンテイストをプラスしたカジシン真骨頂のストーリー。カジシンはこれでいい。今回のエマノンは傍観者の立場。エマノンと主人公に纏わりつく悪ガキ二人も終わってみればなかなかいいヤツらだった。物語ラストの少女の決断と告白は判っていてもうるっとくる。「球電」の話がチラッと出てくるけど「三体0」を読んだあとだとなんか気になるね。

2023/05/26

眠る山猫屋

エマノンシリーズの長編。再読して感じたのは、描写の素晴らしさ・繊細さ力強さだ。小学四年生の主人公が体験する初の田舎暮らし。風が頬を撫でていくような感覚さえ、届いてくるようだ。少し?昔の昭和のいつか、主人公はエマノンやましら、それにワルガキたちと少女だけでなく、婆ちゃんや風景と廻り合い、ほんのちょっぴり世界を救う。そして時間は過ぎて・・・

2013/11/01

izuru youichi

エマノンシリーズの4作目。 父親が海外出張のため、曾祖母の住む田舎で夏休みを過ごすことになった都会育ちの少年がエマノンと出会い、そこで起きる出来事に対処するのを手伝うことに・・・。初めて会う曾祖母との田舎の生活。地元の少年との交流など、ありがちな話しではあるけど、そこにエマノンや思いがけない過去との繋がりが絡んでくる。ラストは哀しくもあるけど未来に繋がるので、読後感は良い。 これでエマノンシリーズは全て読んだ事になるけど、最新作の『ゆきずりエマノン』以外は絶版で手に入りにくいのが残念。

2012/07/07

雪守

エマノンシリーズ第四弾。夏休み、祖母のいる町に一人やってきた直樹の、エマノンとの出会いの物語。少年時代の思い出を刺激され、懐かしい気持ちに浸りながら読みました。恐竜の本をわくわくしながら読んだ時代もあったなあ。シンプルだけど優しく、素敵な物語。

2012/02/29

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