イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)
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イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
映画『イノセンス』の少し前を描く物語。オリジナルの甲殻とは違う(イノセンス自体が甲殻とは違う雰囲気を醸していたが)物語だと思って読んだ方がいい。サブタイトル〝アフターロンググッドバイ〟とあるが、草薙素子を失った後のバトーが、唯一のよすがである愛犬ガブを探して孤独な街をさすらう。ひたすら内省的で閉鎖したバトーの心に在るのはソウルなのか、ただのゴーストに過ぎないのか。霧にまみれた街の底で出会うバトーを導く人々、そしてバトーを欺く〝ブリーダー〟の罠。こんな悩んでばかりの弱いバトーも嫌いじゃない。
2020/05/13
森オサム
アニメ映画「イノセンス(攻殻機動隊)」の前日譚。映画に限らず「攻殻機動隊」と言う物を全く知らないで読んだので、単にSFハードボイルド小説としての感想。何だか同じ思考がグルグル回っている感じで、特に序盤は少々退屈だった。中盤から物語は展開するが、原作を知らないためか登場人物達(主人公含め)に余り魅力を感じず、上滑りのまま進んでしまった印象です。伏線に意味が有り、それなりに納得出来るストーリーとはなっていましたので、この文体や世界観が気に入れば楽しめると思います。残念ながら自分には本作はちょっと違った様です。
2023/08/26
おりん
映画の方は好きなので、小説もあるんだと思って読んでみた。感想はまあまあ。この著者は初めて読んだが、全体的に硬質な雰囲気の文章は結構好き。だがその雰囲気がたまに緩むというか、脱力する部分があって個人的に残念だった。あと映画と比べると雰囲気等は似通ってると思うが、台詞回しは映画の方が良い。バトーの一人称視点で描かれるため、バトーが好きな人は比較的おすすめかも。トグサの印象が薄いのと素子が出てこないのが寂しく感じた。
2017/07/17
ホレイシア
私は本来、実在の男には、もちろん女にも本気で惚れるということがないのだが、やばい、またいい年こいてバトーに惚れてしまった(笑)。「イノセンス」などとうの昔に放り出してしまって、そんなこと振り返ることもない毎日を送っていたが、しばらく考えてしまうかも。愛犬ガブとの関係もベタベタしていなくて好ましい。感動の再会の会話が「巴吉度、買ってあるぜ」、「そうか、それはいいや」。うわー、いい、いい。このイメージを壊したくないので、アニメは見ません。それにしても多彩な作家ですな。
2009/07/18
ホームズ
映画『GOUST IN THE SHELL』と『イノセンス』の間の話。最初はなんか難しいことが書いてる感じで読みにくかったけど、映画の雰囲気と同じような感じで楽しめました(笑)しかしバトーってあんなにあの犬を愛してたんですね(笑)DVDで『イノセンス』見返さないと(笑)
2009/07/08
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