息の発見 (徳間文庫カレッジ い 4-3)
息の発見 (徳間文庫カレッジ い 4-3) / 感想・レビュー
みむら しんじ
「息を吸うときには、息を吸っている自分に気づこう。吐いている時には、吐いている自分に気づこう。歓びを感じながら息をしよう。心を感じつつ、心を静めて呼吸しよう。心を安定させ、心を自由にとき放つように息をしよう。自己を手放すことを意識しつつ呼吸しよう」。ブッダの呼吸に対する言葉をこの本の最後にサラッと紹介されている。そんな呼吸に関する深い話をとても期待したが叶わなかった。禅の考え方や歴史的な禅師のエキスは感じ取れるが、それなりの対談本に終わっていることは残念に感じます。何度も止めかけながら遂に読了。
2016/10/10
すうさん
気になっていた本だが、文庫になって購入した。呼吸法がこんなに大事なものだとは知らなかった。五木寛之の健康法を書いた「養生法」と玄侑宗久の「禅的生活」をミックスするとこんな話になるのですね。まさに呼吸革命である。痩せるための何とかブレスが一時期流行したが、これはもっと深いところに触れる、まさに「いのち」の話であると思う。この本を読んですぐに呼吸法を変えたり、座禅や瞑想ができたりまたお経をリズミカルに唱えることはできないが、自分の生き方に対してある種の「意識」を植え付けてくれた。まさに「発見」した!である。
2016/03/30
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