三つ目の夢二 1 (リュウコミックス)
三つ目の夢二 1 (リュウコミックス) / 感想・レビュー
三柴ゆよし
時は大正、所処は帝都。本郷は菊富士ホテルに逗留する画家・竹久夢二と絶世の美人モデルお葉。表面的な「美」しか目に入らない夢二は、かつて失ったはずの女に、ある理由から呪いをかけられる。その呪いとは、百八つの「醜いもの」を焼きつけねばならない「三ツ目」の呪いだった。大塚ワールド炸裂の傑作漫画。浅草十二階、心霊写真、移動劇場、関東大震災、自動人形、黄泉醜女、地下摩天楼……。嗚呼、素晴らしきかな大正浪漫。それにしても、ひらりん氏が描く女性はなんとも艶っぽい。
2009/10/27
antidog
ひらりんはこんな絵も描けるんだと驚きだった。/「写真の真ん中に写ると魂を抜かれる」等の都市伝説をありえないと分かっていても、あったんじゃないか?と思わせる所が大塚先生の魅力。
2011/02/08
わ!
大塚英志さん原作の作品である。ただし、他の民俗学シリーズとは、少し違うようだ。 こうなって来ると、大塚英志さんの人選が、楽しみになってきた。なんだか、コンプリートすると、大正~昭和の有名人「裏伝記」が完成しそうな勢いである 。 「北神伝綺」で柳田国男、「木島日記」で折口信夫、「八雲百怪」で小泉八雲。そして今度は、竹久夢二… このように、並べられてみると、この時代は、現世とうつし世の間をうろうろしていたような人が、たくさんいた時代だったのだな…と痛感させられる 。
2009/10/24
電子
架空の夢二を題材にした大正ロマンコミック。色気のある作風。人の表面、美しさしか見ない夢二はそこに辟易した恋人によって醜いものを見る第三の目を焼き付けられてしまう。はたしてこれから夢二が見るものは…
2013/03/13
よもや
絵がすごくいいし、三つ目になる過程のモチーフがわかりやすくていい。好きだ。
2011/09/16
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