セラフィム 2億6661万3336の翼(限定版)(リュウコミックス)
セラフィム 2億6661万3336の翼(限定版)(リュウコミックス) / 感想・レビュー
D4C
滅亡に瀕した人類、荒廃し、国が機能しなくなった世界、蔓延する病、謎に満ちた物語。正直めちゃくちゃ面白かっただけに、未完というのが非常に悔やまれる。是非ともこの物語を最後まで読みたかった。そして、それは絶対にかなわない事が悲しい。
2017/08/31
645
押井守は「天使」というキーワードにこだわり続けている。しかし、いずれも日の目を見る事がなかった。劇場版ルパン三世の頓挫、天使のたまごの難解さ、そして今回の未完。宮崎駿からの牽引が押井の創作に何か影響があるのではと勘繰ってしまいそうだが違うと思う。今敏は非常に優秀な漫画家であり映画監督である、今作品においても複雑なモチーフをよく読者に魅力あるものとして描いたと感嘆した。しかし、押井氏は難解なものをそのままに見せ読者に考えさせる人だと思う。その齟齬がこの結果ではないのか。
2012/09/18
ぐうぐう
天使というアイテムは、押井守にとって、鬼門のようなものだ。天使の化石を盗むという設定の映画『ルパン三世』の挫折、そこから生まれたOVA『天使のたまご』で難解な監督というイメージを植え付けてしまう。鳥を介して伝播し、激烈な幻覚ののちに死に至る天使病が世界を席巻しているという『セラフィム』は、押井守による、あくなきリベンジのように見える。しかし、作画を担当する今敏は、その押井のリベンジに付き合っているように見せかけながら、実に精緻で魅惑的な画を圧倒的な筆力により描くことで、『セラフィム』という作品を(つづく)
2010/12/13
ciiiinu
どうして・・・どうして未完なのさ・・・。 畜生! ちゃんと完成した作品だと思って金出して買ったのに何だよ・・・。 責任持って完成させろ! いや完成させてください、押井先生。
2010/12/27
Lady Grey
先ず天使病といふ設定が秀逸。更に、痛くて苦しくて醜いのではなく、甘美な幻想に侵されて「天使」になって死んでいくところがマーヴェラス。解らないことが多い、というよりも「何も解らない」というほうが言い得ている。されどこの感覚は読んだ人なら解るだろう、さあ、読みたまえ!
2011/12/30
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