天の町やなぎ通り (あかね・新えほんシリーズ 36)
天の町やなぎ通り (あかね・新えほんシリーズ 36) / 感想・レビュー
はる
何て優しい。あまんきみこさんの文章も、黒井健さんの絵も、優しさに溢れている。特に黒井健さんの絵がとても素敵で見入ってしまいます。主人公を少年ではなく郵便局長さんにすることで、感傷的になり過ぎず落ち着いた雰囲気に。描き過ぎずに読者の想像に委ねる展開がいいんだなあ。
2019/11/04
ちえ
読友さんの読んだ本の表紙の男の子の絵に惹かれて借りました。優しくて、切なくて、あったかくて…心の中にある色々な気持ちがカタカタ揺れる、そんな本。(あの子にわるかったなあ…たくさん言いたいことがあったのに、なにか一つことばを言ったら、みんなくずれてきそうな、あやふやな気持ちになっちまって…)という局長さんの思い…最後「よかったなあ」と繰り返す気持ち…うんうんと頷きながら読んだ。とてもよかった。
2019/12/07
ぶんこ
あまりに素敵すぎて溜息が出ました。 5歳の男の子が出したお手紙は、宛先不明でした。 お父さんが教えた住所も素敵なら、そこへお手紙を出す男の子も、そして届けてくれた郵便局長さんも素敵。 そして、そして黒井さんの絵が素敵。 溜息物でした。 思わず展覧会に行きたくて検索しちゃいました。 あまんさんの絵本を教えて頂いた読メさんに感謝です。
2015/02/11
鴨ミール
あまんきみこさんのお話に、黒井健さんの絵がぴったりです。それでも、これは絵本がなくてもお話として素話できたら最高だな。耳からだけ 情報を得ることで、想像が広がる。お母さんを亡くした子どもに、お父さんが「お母さんは天の町に引っ越したんだよ」と教える。子どもはそこに手紙を書く。出された手紙の宛先がないので、戸惑う郵便屋さん。それでも最後には届けられてよかった。
2024/06/25
Cinejazz
ある町の小さな郵便局に、差出人のない「てんのまち やなぎどおり4ちょうめ11ばん」宛の手紙が見つかるようになりました。でも、「天の町」なんて住所は存在しません。ある日、手紙に差出人の住所が書いてありました。局長さんは自転車に乗って探し当てた家で、小さな男の子と会います。男の子は、亡くなったお母さんが引っ越していった所が「天の町」だと言うのでした・・・その時、局長さんの胸は、ズオーンと鳴り、男の子の手紙を届ける決心をするのでした・・・。切なくも優しいお話しの絵本です。
2023/02/01
感想・レビューをもっと見る