非常階段・シンデレラとギャング (少年少女世界推理文学全集)
非常階段・シンデレラとギャング (少年少女世界推理文学全集) / 感想・レビュー
ずっきん
『シンデレラとギャング』このタイトルだけで、もー、胸が高鳴る。16歳箱入りのペニーが巻きこまれるアンダーグラウンドの世界。コミカルな展開に埋め込まれたヴァイオレンスとペーソスの塩梅が、言うこと無しの職人芸。パルプで児童書とはいえ、マスター・オブ・サスペンスの称号は伊達じゃないなあ。少年の焦燥と逃亡劇『非常階段』も面白かった。80年も前のミステリだからこそのノスタルジアと、スタイリッシュに仕上げたケレン味が、ど真ん中にくるウールリッチ=アイリッシュ。しばらく祭りになりそう。
2020/12/18
今のところずっと一番最後
出てくる大人が誰も彼もひどすぎて笑えない!がしかし、誰しもが多かれ少なかれ「大人はわかってくれない」経験があるから、おおいに共感しながら読めるのだろうと思う。子ども達を惹きつける文章の巧みさに感心しながら、スリリングな展開にドキドキしながら、一気に読み終えた。素直に、面白かったー!
2017/12/09
感想・レビューをもっと見る