だれもしらない
だれもしらない / 感想・レビュー
♪みどりpiyopiyo♪
病気が元で筋力が弱いまりこちゃんの日常を描いた絵本です。通学の途中にも楽しみが沢山あるけれど、知らない人の目には、その 厳しくも楽しい暮らしがわかりません。■今の日本の社会では、障害のある人と出会う機会がとても少なくて、その存在を忘れてしまいがちです。通常学級の子供達は、障害者に会った時にどう接したらいいか戸惑うこともあるでしょう。■この本、淡々としててとても良かった。この本に出会った子供達が、心のバリアを少し溶かせるといいなぁ。(1981年)(→続
2018/01/22
ちえ
読み始めて気が付いた(マツバボタンのところで確信した)が、かなり昔に文章で読んでいる。朝200メートル、夕200メートル、一日400メートル歩く中でマリコは他の人には見えなかったり気が付かないたくさんの発見や出会いがある。毎日が沢山の出会いにあふれて生きていることを教えてくれる。絵本は自身も障がい者の長谷川集平さんの絵。色合いや線がとても優しい。
2019/09/16
gtn
まりこを見下す輩は、優越感と劣等感に支配されている。自分より優れた人物に圧倒されるのが嫌だから、弱い人間を探し出し、安心しようとする。しかし、一歩も前に進めないどころか、後退するばかりなので、毎日、四百メートル歩み続けるまりこの背中が、遠くなりつつある。
2020/12/08
せっちゃん
筋肉に障害を持ったまりこが、通学バスまでの片道二百メートルをお母さんと、40分かけて歩く物語。喋るときは正解に発音できないから、周りからはまりこは大きな赤ちゃんにしか見えないが、ゆっくり、ゆっくりすすむことで、まりこの感受性が生き生きと動いている。
2024/10/18
こふみ
私もまりこちゃんの言葉が聞こえる人になりたい。
2023/11/22
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