ザ・テロル 4 (秋田漫画文庫)
ザ・テロル 4 (秋田漫画文庫) / 感想・レビュー
無謀庵
電子で買うと全3巻だったけど、底本が違ったかな。 1972年に連載された作品で、大薮春彦の活躍した時代と重なり、よく似てはいる。ただ、大薮作品だと、主人公の目的が金だとか復讐とかはっきりしてる所、テロルは「広場の思想」というのを持ち出す。60年代くらいにあった哲学っぽいけどよくわからない。それがわからないと、テロルの行動原理や目的がイマイチ見えず、ブレてさえいるようにも思えた。でも、どこかから深い怒りが滲み出る昭和のバイオレンスアクション、私はどうしても好きにしかなれないなあ。
2016/12/14
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