セーラー服物語 2 (少年チャンピオン・コミックス)
セーラー服物語 2 (少年チャンピオン・コミックス) / 感想・レビュー
マナシキ
☆☆既に子どもには戻れない躯に、大人の殻をまといきれない瑞々しい感性のアンバランス。白倉由美の描く少女たちは、自身に内在するエロスをごく自然に自覚し、厭らしくもなくさらけだしてしまう。性に未熟な少女のように、想像に想像を重ねた理想を抱くでもなく、かといってエロに堕することもない不可思議さ。そんな“聖少女”(と私は呼びたい)を象徴するのがセーラー服だと思う。漫画自体はとても少女漫画的であるが、主役たる少女像はむしろ(中2病的な)男性の思い描く理想像に近いと、これまたアンバランスが魅力だ。
2009/09/04
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