KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

犬神博士

犬神博士

犬神博士

作家
丸尾末広
出版社
秋田書店
発売日
1994-08-22
ISBN
9784253103794
amazonで購入する

犬神博士 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Bugsy Malone

てっきり夢野久作さんの「犬神博士」の漫画化かと思っていたら、式神遣いの犬神博士VSにわか呪術師や悪徳霊媒師という丸尾さんオリジナルストーリーでした。無惨絵にも通じるこれらの絵を描きたいが為に練られたストーリーでは?と思わされる程の描写や雰囲気、やはり丸尾さんは凄いです。

2019/07/04

夜間飛行

良くも悪くも丸尾末広という人の個性は、画と物語の進行の違和感というか、軋み合いにあると思う。例えば土中に首から下を埋められた少年が犬の牙をむきだすのは好きな場面だが、腐乱したネズミを差し出す教師の腕をかみ切る一連の動きは、時間の流れを無視した乱雑なコマで表されている。このように瞬間瞬間をぶつ切りにした画をクドいと思うか、無惨絵として楽しめるかで好みが分かれるだろう。さて、人を呪う行為は自分の大切な何かを犠牲にしているわけだが、その傷ついた何かを描くことで、丸尾は逆説的な幸福論を語っているのではなかろうか。

2017/05/07

多田幾多

丸尾作品としては、あまり理不尽さが無い、安心して(安心!?)読める話だった。犬神博士は外道ではないので、まあ、やはり丸尾作品では異例なヒーロー性が高い主人公だ。劇画とイラストがほどよく混じっていて、活劇物やアクションが好きな人でも読めると思う。でも、最後がなんだかもやもやする終わり方だったなあ…

2014/01/16

ちゃりんこママ

かなり以前に既読。夢野久作のアンソロジーかと思っていたら、全くのオリジナル。他の作品と違い、観念的な丸尾ワールドではない、呪術師と霊媒師が争う怪奇もの。少しでも信仰心があれば怒りを覚えるほど不快なんだが、異端の天才はそんな読者も説得してしまうのだろう。

2018/07/15

たまきら

整理中に読み始めてしまった。小学生のころ好きだった明智探偵シリーズのような表紙だよな~。しかしおもしろい!エログロ抜きでもこの人はやっぱりほのかに闇のにおいがする。

2016/12/27

感想・レビューをもっと見る