怪奇死人少女 (ホラーコミックス)
怪奇死人少女 (ホラーコミックス) / 感想・レビュー
三柴ゆよし
ホラーの域を超えた作品。序盤から重苦しい不条理の連続。心肺停止状態にも関わらず生きている主人公、身体に蛆虫は湧くわ、防腐剤を注射されるわ、妹は近所の悪童に「おまえのねえちゃんゾンビだぞ~っ!!」といじめられるわ、おまけに効果音は「どろどろどろ」……。まさに地獄の日々。そして、あまりに不可解なエンディング。なぜか光の粉となって散ってゆく主人公。で、この台詞。「ああ……!宇宙の万物のなかに私がいる……!!私は宇宙……!宇宙は私……!!」 一体……という感じで物語は幕を閉じる。なんというかもう言葉が出ないです。
2009/10/31
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